まだまだ続く試食会
山本さん、「百穀米」炊いたので食べてみてください!
え~、気は乗らないけど……。
いつも元気なリアクションをしてくれる山本さん。「百穀米」をどう評価するのか?
本当に毒とか入ってないよね?
もちろん! アレルギーにも気を遣ってソバも入れていません!
それなら小麦粉とかも気にしろよ……。
へ~、100種類も入ってるんだ、ここに。
…………
口に入れたあと、みんなしばらく固まるのは何なの?
う~ん、硬いね……。豆が多い。
「百味ビーンズ」みたいになってるので、ひとつひとつ味わうと未知の感覚におちいる豆とかありますよ。
うん、さっき「ハッピーターン」の残骸みたいなの見つけたけど、あれもちょっと微妙だったね。……あっ、ベビーコーン入ってる。
それ、あたりです。
マジで? やったー!!
なんか、きたねぇ万華鏡みたいなご飯ですよね。
乾くんは乾くんで、さっきから山本さんに嫌なイメージを吹き込んでるのはなんなの?
いやでも、乾が言ってるほど悪いとは思わないな。まだ脳が情報を処理し切れていないだけな気もするけど……。
定食屋の小鉢とかに「健康に気づかった献立です」みたいな顔して入ってたら、わけもわからず食べちゃうと思う。そんくらいのクオリティ。
つまり、「大成功」ってこと……?
楽観的だなぁ……。
あれ、キュウリのお漬物めっちゃおいしい!? 良い仕事してるね。
全員それ言うんだよなぁ。
今のところ、MVPは間違いなくキュウリだね。穀物じゃないのに。
その後も、何人ものメンバーに次々と振る舞われる「百穀米」。
破壊的な味はしないけど、めちゃくちゃおいしいわけでもないですね。五穀米とあんまり変わらないかも……。このキュウリおいしいですね。
想像してたよりも全然食えるなぁ。でも、もうちょっと油分や塩分を入れてパンチが欲しいかもね。ほら、「なたね」のマーガリンとかで。あ、キュウリうまいなぁ。
白米の方がうめぇっす。あ、キュウリもうひとかけらもらっていいですか?
やったね石田君! 大絶賛の嵐やで!
絶賛かはともかく、キュウリのおかげもあって思ったより不評じゃないね。
炊飯器に残った「百穀米」も残り少ないし、最後はあの人を呼ぶか。
鶴崎さ~~~ん!
鶴崎さん、今日『ラヴィット!』のスマブラで負けたそうじゃないですか。これ食って元気出してくださいよ!
わからないけど、元気出してほしい人に出す料理じゃなくない!?
これ見た目普通だよね? 100種類も材料が入ってるとはとても思えない。
ぬか漬けは後から入れるんだね。
最後の一穀を入れるプレミア感を楽しんでほしくて。
最後の1つが別立てなの、物語のラストみたいでオシャレだな。
シンプルな雑穀って感じだね。豆腐の主張は激しいけど。
識別できる食材自体が多くないので、自動的に豆腐とかが目に入るだけです。
栄養はすごそうだね。
スーパーフードと呼ばれるものは大体入ってると思ってもらっていいです。
じゃあ、いただきますよ!
う~~~ん…………
なんでみんなここで「考える時間」があるんだ。
解析に時間がかかってるだけだよ。
解析が必要な料理って何?
食感は……幼稚園児が遊んでるビーズ食べてるみたいな感じ。
これは、ギリギリほめ言葉かもしれない。
かなり純度の高い悪口だと思うよ。
これ、塩味があった方がうまいかもね。
そうでしたら、キュウリのお漬物とどうぞ。
あ、そういうことね? なるほどなるほど……
ほうほう……意外とうまいね。でもこれ、キュウリがうまいのでは?
あ~、気づかれましたか……。
鋭いなぁ。
99穀の部分にそこまで味がないっぽいからね。でも、十六穀米とかも味はないもんね?
そう考えるとこれ……かなりイケるのではっ!?
おっ、ここで初めて純粋な高評価が!
えっ、みんなそんなにナシな感じだったの!?
「やよい軒」で白米とこれとで選べるみたいなシステムだったら、僕は全然「百穀米」頼むけどなぁ。
素直にうれしい感想だ……!
白米の方がメジャーかもしれないけど、健康志向の人には「百穀米」もオススメできるクオリティになってると思うよ。けっこうおいしいけどなぁ。
ひとりにここまで言わせたら、ちゃんと成功と言っていいね。
うん、まず豆って基本的においしいんだよな。
あ~、豆が好きかにもよるのか。
赤飯の小豆が苦手な人ってけっこういるし、そういう人は「百穀米」も厳しいかもね。単に合うか合わないかだよ。
須貝さんや山本さんも、そこらへんがネックだったのかもしれません。
まったく、最近の若者は……!
え、嘘でしょ!? そこまでおいしくはないって!(遠くから)
いや、うまいよ! 僕は全然食いたいよ!(大声)
鶴崎さんが気に入ってくれて本当によかった……。
この調子ならもっと好きな人もいそう。後味のいい企画になってよかったよ。
かくして、「百穀米」炊き出しは3.5合完食によって無事幕を閉じました。
まずまずの結果だったし、改善点も見つかりましたね。「百穀米」をさらなる高みに押し上げるべく、私も研究を重ねていきたいところです。
みなさんも、「百穀米」とはいかずとも、オリジナルの雑穀米をつくって健康になってみてはいかがでしょうか?
次回は「千穀米」でお会いしましょう。それでは!
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