どうも、シャカ夫です。
皆さんは『まんじゅうこわい』という落語の演目をご存知でしょうか?
嫌味な男が「まんじゅうが怖い」とのたまって、友人たちからまんまとまんじゅうをけしかけさせた挙句、最後は「熱いお茶が怖い」と落ちるアレです。
改めてこの演目を鑑賞した私はこう思いました。本当に怖いまんじゅうが存在するとしたら、それはどんなものなんだろうと。そう考えると、気になって夜しか眠れなくなってしまいました。
そこで、「これこそが本当に怖いまんじゅうだ!」というまんじゅうを持ち寄る会合を開催することにしたのです。恐怖とまんじゅうに正面から向き合った3人の戦い、その一部始終をご覧ください……!
今回の参加ライター
志賀玲太:東京藝術大学出身。持ち前の発想力をひっさげ今回の企画に挑む。
河村・拓哉:小学生で京極夏彦を読んでいた逸材。ぶっ飛んだアイデアに期待。
シャカ夫:企画を持ってきた張本人。ホラーコンテンツは大好き。
※本企画は換気・消毒などの感染対策を徹底した状態で、撮影時と試飲時のみマスクを外しています。
▲いつもの会議室も異様な緊張感に包まれている
そもそも、なんでこんなことするんですか?
好奇心と、ノリです。
ノリなら仕方ないか。
1人目:志賀
文句を言いつつも、先陣を切るのは志賀さん。一体、どんな恐ろしいまんじゅうを紹介してくれるのでしょうか?
怖さというのは「予測できなさ」によって生まれるものだと思うんです。
まんじゅうを食べたらまんじゅうだった……それって予想通りで全然怖くないな、と。だから、そこをちゃんと壊したいなと思ったんです。
スッ……。
数が多い……!
これは、「闇まんじゅう」です。
なんだって……?
これらのまんじゅうは、中をくり抜いたあと、通常ではありえない色々な食材を入れています。そして、私自身もどこに何を入れたのか覚えていません。何が口に入るのかわからないこの怖さ、それを皆さんに味わってもらいます。
「振れ幅」はどのぐらいですか……?
おさえるべきラインはおさえています。
答えになってないじゃん。
~実食~
▲あらゆる可能性が脳をかけめぐる
では、私からいただきます。
裏見るとわかっちゃうんで、取ったらすぐ口に入れてくださいね。
はい…………あっ!
/ツーーーン!\
辛い……たぶんワサビですぅ……。
たしかに怖いけど、普通のYouTuberの企画みたいだな。
じゃあ、僕はこれ…………ん? 桜餅みたいな味がするけど?
▲自分が何を食べたかわからないのも怖い
裏を見るに、たぶん中身は寿司(サーモン)でしたね。魚の味しませんでした?
▲スーパーで買ったこれを……
▲こう。裏から見ると一目瞭然
しなかったよ! ネタが消えてるの怖い!
これは……かったい!
ハリボーグミを5個入れてます。
ありえない量じゃん。
未だに奥歯がかみ合いません。でも、まんじゅう部分がすぐ消えてハリボーだけになったので素直にうまいです。
それはただのハリボーだよ……。
これは……わかった、ナポリタンだ!
今回はまんじゅうにとっても怖い、つまり入れられて最も屈辱的なものを選びました。
でもこれおいしいよ。あんこの懐が深いから、完全に受け入れてる。
▲意外にアリな組み合わせだった
中身がわかりゃあ、こっちのもんよ!
恐怖が克服されてしまった……。
え、なにこれ!?
▲口に入れた瞬間、何かに気づくシャカ夫
あ、これは「無」です! 「無」が「入って」いる!
それはNullまんじゅうです。プログラマーにとって恐ろしい「Null」を入れています。
Null:プログラミングで、何のデータも含まれていない状態のこと。数値や文字列と比較や演算ができないことがあるため、バグの温床になる可能性もある。今回は「あんこを抜く」ことで表現。
おいしいけど、手に取った瞬間は世界がバグったのかと思った。
抜かれたあんこがどこに行ったのか考えると、また怖い。
▲実はもう1つあったわさびまんじゅうに当たる河村さん
これ、あとからくる! ギリギリ食べられるくらいの量に調節してあるのも性格悪いね。
被りを除けば、これが最後ですね。裏側どんな感じですか?
うわ~、ぎっしり……。これ、大丈夫なの?
え、何!? めちゃくちゃ怖い……!
▲皆さんは何が入っているかわかりますか?
いただきます…………うわ、これ味噌だ! 味噌の味しかしない!
ナポリタンすら飲み込んだあんこが、負けた!?
それにしてもこのまんじゅう、仕掛け側だと楽しいだけだな~。
~感想~
闇鍋みたいで、シンプルに怖かった。
本当に怖いと、人はこれから起こる事態のレンジを知りたがるんですね。
「何が入っているかわからない」という点で、ロシアンルーレットのさらに上の恐怖を実現した志賀さんのまんじゅう。想像以上に2人を疲れさせました。
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