こんにちは、高松です。
「高松Dの『収録までになんとかします!』」は、QuizKnockの動画収録の裏話や、僕の裏方としての仕事について楽しく紹介していく連載です。
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2024年ですね。今年もよろしくお願いします。
最近はちょくちょく映画館で映画を観ています。『首』がはちゃめちゃに面白かったのでみんな観てください。サブスクもお手軽で良いんですが、映画館で観ると圧倒的に集中できて満足感がありますね。 周りに知らない人がたくさんいて、かつスマホを触れないという制約が逆にありがたい。
今回は味の素さんとのコラボ動画について振り返ります。動画に選ばれた白い粉の裏話や、撮影の裏側をお届けします。
動画の準備は念入りに
今回の動画は、「見た目がよく似た白い粉を見て、どれがどの物質なのか当てる」というもの。
最も大変だったのは、動画で使用する粉を決める事前準備とテストプレイでした。というのも、実は動画で使う粉は30種類もの候補があったんです。その中から動画映えしそうな粉を10種類選ぶ必要がありました。
▲30種類の中から選ばれた10種類の粉
候補になる粉は、ほとんどSDの長野が選んでくれました。長野は30種類の粉を全て舐め、どの粉がどんな味なのか、細かくメモをしてくれました。
候補に選ばれた10種類を中心に僕も粉を舐めて、面白い反応が期待できそうな粉を最終的に選びました。
▲粉チーズは「見ればわかる」選択肢で追加
使用する粉が決まったあと、粉をどんな方法で当ててもらうかを考えました。舐めた感想は主観的すぎて伝わりにくいと思い、別の方法も使いたかったんです。須貝さんには科学実験でpHを調べてもらい、伊沢さんにはヒントで推測してもらうことで面白さを伝えられるようにしました。ちなみに、普段から調味料を舐めるのが大好きな鶴崎さんが味担当なのは最初から決めていました。
▲三者三様の方法で粉を調べてもらうことに
動画では全員で協力して答えを当てていましたが、実はもともとは「3人で対決してもらおう」と考えていたんです。テストプレイを何度も実施して、pHを調べる回数や粉を舐める回数、ヒントカードを見る枚数、面白い展開が期待できる形式まで、細かく考えて調整をしました。ヒントカードに載せる情報の内容も、味覚につながるようにするための工夫をしています。簡単すぎず難しすぎないバランスにするために、テストプレイは毎回欠かせないんですよね。
▲正解数も、実は計算通り