こんにちは、高松です。
「高松Dの『収録までになんとかします!』」は、QuizKnockの動画収録の裏話や、僕の裏方としての仕事について楽しく紹介していく連載です。
【前回はこちら】
読書の秋ですね。小説を買っては読み、買っては読みを繰り返しています。
最近読んだ中では、『近畿地方のある場所について』が面白かったですね。モキュメンタリー、つまりは「ドキュメンタリー作品のテイで書かれたフィクション」の形式を取ったホラー小説で、描かれる怪奇現象のなんとも言えない気味の悪さ、得体の知れなさがとっても良かったです。
定期的に行われる電子書籍セールのせいで(?)バーチャルな積ん読がどんどん溜まっているので、年末年始あたりで一気に消化してしまいたいな…と思っている今日このごろです。
今回はJR東日本さんとのコラボ動画の裏側を振り返ります。舞台は夜の渋谷駅。今回も予想外の出来事が起こりました。
タイムリミットは始発
この動画では深夜の渋谷駅をRPGのダンジョンに見立てて撮影を行いました。伊沢さん、山本さん、鶴崎さんはそれぞれの得意分野を生かせる職業になってパーティーを組み、工事中の渋谷駅を冒険しながら敵をクイズで倒していきます。
▲左から伊沢拓司、鶴崎修功、山本祥彰
工事中の渋谷駅にお邪魔する関係で、撮影は終電から始発までの約4時間で終わらせなくてはいけません。この連載ではおなじみになってきましたが、今回もタイムリミットがある撮影です。今までの経験から、撮影日に向けて入念に準備をしました。
テストプレイやJR東日本さんからの資料を参考にし、クイズや各撮影場所にかけられる時間を計算して、必ず始発までに撮影が終わるように分刻みのスケジュールを組んで当日に挑みました。
▲時間内で敵が倒せるようなバランスで問題を考えました
しかし、撮影にはやはりイレギュラーがつきもの。今回はRPGの世界観を楽しんでもらうため、司会のふくらさんはカンペだけで会話・進行する仕様にしていたのですが、しゃべらず進行するということに思いの外時間がかかってしまいました。僕も「いつもより時間がかかるかな」とは思っていたのですが、なんといつもの2倍くらい時間がかかってしまい、だいぶ焦りました。
クイズのテストプレイはしていましたが、カンペを使った進行のリハーサルは行っていなかったため、1問目が終わるまでに相当な時間がかかりました。
▲会話も戦闘中のやりとりも全てカンペ
その状況に僕は冷や汗をかいていました。このままでは撮影がめちゃめちゃ押してしまう。しかし、世界観のためにもふくらさんにはこのままカンペを使って進行し続けてもらいたい……。
そこでふくらさんがカンペを出す回数が少なくなるよう、戦闘中に出すカンペを減らすことを思いつきました。
▲必要な情報はカンペのまま進行します
カンペでの会話の回数を減らしたことで2問目以降は順調に進み、1問目でオーバーした時間を巻くことに成功。時間の調整を兼ねた休憩時間を合間に入れていたことも功を奏し、なんとかリカバーすることができました。
カンペでの会話が大変な様子は、サブチャンネルでも見ることができます。
▲なんとか始発までに撮影が終わりました