高校生に戻りたい!
そう思ったことはありませんか? すでに高校を卒業していたとしても、またあの生活をやってみたい。青春とやらをもう一度。そんな気持ちになることも時にはあるかもしれません。
これは確かに現実逃避です。でも、本当に戻ることはできないのでしょうか?
高校に再入学は可能
結論から言うと、高校への再入学は可能です。
文部科学省のHPによると、一度高校を卒業しても、別の高校に入学することは可能です。基本的に、中学を卒業した(もしくはそれと同等の資格を持った)人なら、入学試験をパスすれば誰でも高校には入学できます。
考えてみれば、普通科の高校を卒業した後で、農家になるため農業高校に入学したい、という人がいる可能性は十分にあります。高校への再入学は、そんなときのための制度といえます。つまり、「もう一度高校生活を送ってみたい!」という人のための制度ではないようですね。当然です。
海外の学校を卒業した場合
ちなみに、海外の学校で中等教育にあたる課程を修了した場合も、同じく高校入学資格が得られますが、日本で高校に入れるのは、その年度に満16歳以上になる人のみ(それより若い人は中学に通わねばならないため)。海外で飛び級して大学を卒業した後に、日本の高校に入れない、という可能性もあるわけです。
私の好きなミステリ漫画に、加藤元浩先生の『Q.E.D.』と『C.M.B.』があります。
『Q.E.D.』の主人公・燈馬想は15歳でアメリカのマサチューセッツ工科大学を卒業した後、高校生活を送るために日本の高校に再入学しています。これは、現実の制度でも実現可能な進路です。
逆に、『C.M.B.』の主人公・榊森羅は15歳未満ですが、学力を保証されて高校に入学しました。この例は、上述のように年齢制限があるため、現在の制度では実現は不可能です。
まとめ
以上、高校の再入学の制度について解説しました。「中学卒業(と同等の)資格を持つ、入学年に満16歳以上になる人」なら、一度高校を卒業したかにかかわらず、高校に通うことができます。
現実逃避ではなく、学び直したくなったという人は、この制度を活用する機会もあるかもしれません。