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こんにちは、ライターの志賀です。

先日、実家で私物の整理をしていると、数冊の参考書が見つかりました。

世間は受験シーズンも真っ只中ですが、私が大学受験をしていたのはもう7、8年も前のこと。見つけた参考書を見て、ずいぶん懐かしいというか、「こんなときもあったな」となんだか感慨深い気持ちになりました。

きっと当時も名残惜しい気持ちから、受験が終わってもなんとなく捨てられず、それで部屋にそのままで残っていたのでしょう。

▲特に世界史の用語集はずたぼろ

あらためて考えると、自分の人生で参考書以上に真剣に向き合った書籍はないように思えます。私は国語・英語・世界史の3科目のみでの受験だったのですが、その分世界史の用語集や英単語帳は、比喩でなく擦り切れるほどに読み込んだ覚えがあります。

そんな参考書ですが、目につくのは何と言ってもそのデザイン。どこにあろうと「自分は必要とされているんだぞ」と言わんばかりに、参考書であることが一目でわかるような姿をしています。

▲参考書だけが醸し出すオーラがある

もしかすると私たちを勉強へと駆り立ててくれた原動力は、このデザインにもあるのかもしれません。もし身の回りの本が、この参考書のような見た目をしていたら「読まなきゃ」という気持ちを煽ってくれるはず。

そこで今回は、身の回りのあらゆる本を「参考書っぽい」感じにしてみたいと思います。きっとどんな本も、受験期のように私を支えてくれるような心強い存在になってくれることでしょう。

さっそくやってみよう

漫画×世界史用語集

まずは、現代の若者にとって最も身近な書籍であるといっても過言ではない漫画を、参考書っぽくしてみたいと思います。

手始めに、山川出版社の『世界史用語集 改訂版』のようなあしらいにしてみましょう。

日本史は赤、世界史は青の表紙が印象的な、歴史選択の受験生にとってのマストアイテム。私が当時使っていたものとは少し装丁が異なるのですが、どうやら改訂版になって一新されたようです。

無骨ながらに、これさえ覚えきってしまえば受験範囲は大体どうにかなる安心感が頼もしい一冊です。

そして用意する漫画はこちら。『HUNTER×HUNTER』です。

▲ゴンもキルアもまだまだ初々しい

ジャンプ本誌での連載再開以降、世間は最新刊である37巻発売で盛り上がりましたが、今回用意したのは第7巻。まだウィングから念能力について教わっている最中です。

用意したらデザイン用のソフト・Illustratorを使って「ぽいもの」を作っていきます。

▲できた

デザインができたら、これを印刷します。

▲完成すると見えないですが、折り込み部分まで作りました。

次に印刷したものを、本に合うようにカッティングして調整します。

これを『HUNTER×HUNTER』に被せると……。

ぜんぶ覚えなきゃ……。

一目見ただけで、脳が「全て頭に叩き込まないといけない」と危険信号を発しています。特にこの巻は念能力の6系統について説明される大事な箇所。これを覚えなければ受験など到底乗り越えられないような気がします。

ウィングが建前として話した偽の念能力についても、私立の上位大学を狙うなら必須項目でしょう。山川の用語集では項目の重要度ごとに掲載されている用語が印付けられているのですが、選り好みをしている場合ではありません。モブキャラだっていつ入試に出題されるかわからない、そんな緊張感を与えてくれます。

こんな勢いで、他の書籍も参考書っぽくしていきましょう。

次ページ:「料理本」はこうできる。

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この記事を書いた人

志賀玲太

志賀玲太です。東京藝術大学美術学部芸術学科を卒業。なんだかよくわからない記事を書きます。大概のことは好きです。

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