あさぬまです。専門としている日本語のほかに、大学で図書館に関する勉強もしています。
みなさんは図書館で、本を借りたり、勉強したりするほかに、調べ物の相談をしたことはあるでしょうか。
図書館には、何か知りたいことがあるときに強い味方になってくれる、とっても便利なサービスがあるんです。
それが、レファレンスサービスです!
レファレンスって何?
レファレンスサービスとは、図書館で働いている司書などの職員が、図書館の資料やデータベースを使って利用者の疑問を解決するために調べ物のサポートを行うサービスのことです。
「どうして空は青いの?」「日本料理について調べているんだけど、いい資料ありますか?」など、利用者が疑問に思っていることを伝えると、職員の方が調べて情報を提供してくれます。
特別な手続きは必要なく、カウンターにいる職員の方に話しかけるだけで大丈夫です。
自分が欲しい情報を正確にゲットできる!
調べ物をしているとき、思ったような情報が得られなかったり、複数の資料を参照すると主張が違ったりして、困ったことはありませんか?
レファレンスサービスの良いところは、「図書館おすみつきの確かな情報」を得られること。レファレンスを受けると、さまざまな資料から見極められた信頼できる情報が提供されます。
またレファレンスでは、結果だけではなく調べた過程も共有してもらえます。解決した後、自分で調べる時の参考にすることができるんです。
自分の疑問を解決できて、その情報は正確、料金は無料。こんなお得なサービスは使うっきゃない!
レファレンスを利用するときのコツ3つ
レファレンスのお得さがわかったところで、実際に利用してみよう! 初めてでも大丈夫、3つのコツをおさえれば上手にサービスを受けられます。
知りたいことを整理しておこう
自分が知りたいことや、その情報についてどれくらい詳しく知りたいかを具体的に話せるようにしておくとスムーズです。細かいことは職員の方が聞いてくれるので、全部を完璧に話せなくても大丈夫。
自分が持っている情報は共有しよう
「自分で調べてこのウェブサイトを見た」「疑問についてここまで理解している」など、自分が持っている情報は職員の方と共有しましょう。解決への近道になります。
時間に余裕を持って利用しよう
レファレンスを依頼された職員が、疑問にすぐ答えられるとは限りません。内容によっては調査が必要で、解決までに数ヶ月かかることもあります。かかる時間の見通しを職員の方と確認しておきましょう。レポートなどで利用するときは、その締切を伝えておくと便利です。
レファレンス、どんどん利用しよう!
「難しいことを聞いて、困らせてしまったらどうしよう」「そもそも職員の人に迷惑じゃないかな?」と思っている人へ、その心配は必要ないですよ! 図書館職員は調べ物のプロ。利用者の疑問に答えられるよう、調べ方を心得ています。
そして、レファレンスは本の貸し出しを行うのと同じくらい重要な図書館のサービス。迷惑どころか、積極的に利用した方が図書館側も嬉しいのです。気軽に相談してみましょう。
調べ物をするときにとっても便利なレファレンスサービス、どんどん利用しよう!