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QuizKnockのYouTubeチャンネルの名場面を振り返る企画「QuizKnock名場面集」。これまで公開された動画のなかで、おすすめのシーンを紹介していきます。

ずっと応援してくださっている方は当時を思い出しながら、最近QuizKnockを知った方はぜひこの機会にご覧ください。

伊沢が何かを疑うほどの須貝のファインプレー



「五円玉」 

 

このファインプレーが登場したのは、2020年4月26日に公開された動画「クイズ王にむちゃくちゃ不利なルールでクイズしてみた」。今回は、「クイズ王に勝ちたい!」と題して、QuizKnockが誇るクイズ王・伊沢拓司とクイズ未経験者の須貝駿貴が1対1で勝負をする企画です。

しかし、クイズ王に勝つのは簡単ではないため、今回は須貝に有利なルールで戦うことに。それは「ルールを教えなければクイズ王にも勝てるのでは?」という内容で、対決のルールを須貝のみに知らせた状態でクイズを行います。

▲ルールを知らなくてもクイズ王は勝てるのか!?

第1試合は、「3問正解で勝ち、3問誤答で負け。ただし、偶数問目で誤答すると即失格」というルールで対戦します。リスクの低い1問目から早速須貝が押し勝って正解し、まずは1ポイントをゲットしました。しかし、誤答すると即失格となる2問目では慎重になり、伊沢が正解してポイントは並ぶ形に。

▲1問目から鋭いルール予想を繰り広げる伊沢

迎えた3問目。攻めたい須貝は、問題文の「現在日本で発行されてい」までを聞いただけでボタンを押します。そして、わずか数秒の思考の末に導き出した答えこそが、正解の「五円玉」でした。

▲ここで押せるのはもう未経験者ではない

まだ答えを確定できないような状況でも、伊沢よりも早くボタンを押して正解した須貝。そんな須貝の見事な早押しに、伊沢は「これ待て、何かあるぞ……」「いやいやいやいや」と須貝のプレーを疑います。一方の須貝は、実力で正解したうえに伊沢に勝ったことに大興奮して、「今のすごくない!?」「震えたでしょ!!」と喜びを隠しきれない様子です。

▲須貝のプレーを疑いにかかる伊沢

▲純粋に嬉しい須貝

司会の山本祥彰からどのような読みをしたのか聞かれた須貝は、「発行されている」というヒントから貨幣のことであると「QuizKnock人生の経験値」から推測し、そこから1つに絞れる要素として「黄色いもの」が答えだと考えて五円玉に辿りついたと語ります。

▲かっこいい

実際は五円玉と五十円玉のうち、「より直径が大きい方」を答える問題であったためこの推測は外れていましたが、驚異の早押しと正解に伊沢は惑わされていきます。

▲純粋なファインプレーを深読みする伊沢

QuizKnockのクイズ王をも惑わす、もはやクイズ未経験者とは思えない須貝の見事なファインプレーの数々は、ぜひ動画でご確認ください!

わかっていないのにボタンを押す、というのは、かなり練習しないとできない行動だと思っています。早押しクイズの中で一番スポーツじみた部分なのではないでしょうか。
野球にたとえると、ストレートを待っていたのに変化球がきたとき、勝手に片手を外してバットに当てに行くような技術のように感じています。
プレイヤーがやっているのを頻繁に目にするし、何をやっているかもよくわかるのに、自分はいつできるようになるのか、できるようになったのか全くわからない技術です。

このシーンでは間違ってもいいと完全にわかっているという入念な準備のもと、わかっていないのに押して、何が聞こえていたか整理し、見当がついたものの中で一番あっていそうなものを一か八か唱えてみる、ということが功を奏しました。押すことにのみただ備えていたというゾーンめいた集中状態が結果を生みました。
野球にたとえると、ヒットエンドランのサインが出たのでバットに当てることにのみ集中して準備した結果、たまたま芯に当たり、内野を越えてヒットになったような感覚です。

結果は偶然なのですが、偶然に至るまでのプロセスが極めてよく研ぎ澄まされていたいい回だったなと思います。

▲あの名シーンから再生されます

次回の「QuizKnock名場面集」もお楽しみに!

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QuizKnock編集部

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