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花王
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こんにちは、16歳の誕生日(8年前)に献血デビューをしたライターの西川です。

先日、久々に献血に行ってきました。すると、後日こんなハガキが家に届きました。

▲下部に、丁寧に剥がす案内が書かれている。これは剥がすしかない

ペリペリペリ……、中を見るために端から剥がします。

う~ん、剥がすの気持ちいい!

しかも、表と裏、両面に剥がす箇所があります。2回剥がせてうれしい!

▲血液の検査成績が書かれている。究極の個人情報だ

このハガキを剥がす作業ってやたら気持ちいいけど、自分でくっつけて無限に剥がすことってできないのか?

そう思い、手で押し付けてみるも、1度剥がしてしまったハガキがくっつくことはない。なぜだろう……そもそもくっついてる仕組みすらわからない。

ということで、「気が済むまでハガキを剥がしたい」という野望のおもむくまま、このハガキについて調べてみることにしました。

▲この気持ちを永遠に味わいたい

そもそも「再びくっつかないように」作られている

結論からいうと、このようなハガキは特殊な接着剤を使って「もとに戻せないように」つくられています。早くも私の野望は潰えたようです。

献血のハガキのように、印刷面を内側にとじ込みくっつけたハガキのことを圧着ハガキといいます。

圧着ハガキに使われているような特殊な接着剤は強い力(圧力)と適切な温度下により、貼りつく仕組みになっています。つまり、一度剥がしてしまうと人間の力では二度とくっつかないようになっているのです。

▲申し訳ないので夢の無限ペリペリ動画をお納めください

一体何のために

圧着ハガキが普及している背景にはさまざまな理由があるのですが、そのひとつが「プライバシー保護に有効」であるからです。

郵送の過程で第三者に圧着ハガキの内側を見られることはないため、秘匿性の高い情報を送ることができます。万が一、誰かにハガキを剥がされ中身を見られてしまっても、ハガキは二度とくっつかないためその痕跡が残るようになっています。

そういえば、冒頭の献血ハガキには、「宛名の人が開いてください」というお願いを示す「親展」と印字してありました。勝手に他人に見られたくない情報を送れるように圧着ハガキが使われているとしたら、簡単にくっつけたり剥がしたりできてしまうと困るのです。

▲名前の下に「親展」と書かれていますね

そんな実用性が高い圧着ハガキですが、誕生の背景にはまた別の理由が絡んでいるようです。

情報量を増やすために誕生

テキスト情報を郵送する手段には、ハガキの他に封筒があります。面積に限りがあるハガキと比べ、文書を複数封入できる封筒はより多くの情報を送ることが可能である一方、郵便にかかる料金も高くなってしまいます。

どうにか通常ハガキのサイズのまま、情報量を増やせないかと考えた末に誕生したのが圧着ハガキとされています。圧着ハガキを用いると、通常ハガキと同料金のままで情報量を2~3倍に増やすことができるのです。

ちなみに、圧着ハガキには折り方によって種類があり、記載できる情報量も異なります。

▲献血ハガキはN型の三つ折りですね

圧着ハガキが生まれなかったら、この気持ちいい剥がしを経験することはなかったと考えると、ハガキに載せる情報量の限界に挑戦した先人には頭が下がる思いです。

圧着ハガキのメリットはこれだけじゃない

圧着ハガキには、「プライバシー保護に有効」「情報量が増やせる」「剥がすのが気持ちいい」以外にも長所があります。

意外と意識しづらいのが「道具いらずで開封できる」こと。圧着ハガキの開封に特別な道具は必要なく、手のみで開封できます。封筒を開けるためにハサミを取り出さないと……なんて事態には、圧着ハガキでは起こりません。

そして「剥がすことを促進し開封率を上げる」ということ。人間だれしも、隠れているものはついつい見たくなってしまいます。そんな心理効果を利用することで、高い開封率が期待できます。確かに、通常ハガキと圧着ハガキが届いたら、先に圧着ハガキをペリペリと剥がし、中身を確認したくなります。

どうやら私は見事に術中にハマっているようです。

1度きりの体験を噛み締めよう!

圧着ハガキは郵送できる情報量アップのために生まれたこと、プライバシー保護や開封率を上げるといった長所があることがわかりました。同時に、「気が済むまでハガキを剥がしたい」という私の野望が実現不可能だということも判明しました。

自分で何度もくっつけたり剥がしたりできたら、プライバシーを守るハガキの体をなさなくなってしまいます。高圧かつ適切な温度でくっつけた特殊な接着剤だけになせる技ということで、1度きりの開封作業を噛みしめたいと思います。

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この記事を書いた人

西川

北海道在住の大学院生です。クイズ・記事を通じて自分の知らない世界を学ぶ楽しさを共有していきたいです。趣味はスポーツ観戦で、特にNBAが大好きです。

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