こんにちは、服部です。
ニュースを見ていると、アルファベットの略称がさも当たり前のように使われていますが、みなさんはちゃんとわかって読めているでしょうか。
もちろん、何の略かの注釈がちゃんと付くこともありますが、「TPP」などはもはや注釈なしで突然出てきたりしますからね。(TPPは「Trans Pacific Partnership/環太平洋パートナーシップ協定」の略で、アジアやオセアニアの国々の間で関税撤廃などをして、経済を連携させようという動きです。このくらいの説明はいつでもできるようにしておきたい!)
「PPAP」ブームはそろそろ下火かもしれませんが、社会の情勢を理解するためのことばの知識は、これからもずっと不可欠です。
最近よく見かける略称を揃えましたので、ぜひ覚えて・使って・身に付けていきましょう。
問題の解説
第1問 IoT
最近の新聞は毎日どこかの面に必ず「トランプ」と「IoT」が書いてある、というくらい浸透しつつあるのが「Internet of Things」、つまり「モノのインターネット」という考え方。
これまでの一般的なインターネットには、パソコンやスマホといった専用機器だけがアクセスできました。
しかし最近は、ネットに繋げる仕組みを搭載したテレビ、照明、湯沸かし器、玄関のカギなど、普通の家電がインターネットにつながって通信するようになってきています。電気のON/OFFやテレビの録画予約・お風呂のセットが、スマホ等を使って家の外から可能になるなど、どんどん便利になっているのです!
しかし、こうしたモノの接続はまだまだセキュリティが脆弱なことが多く、ウィルスが混入したり、他人から遠隔操作される危険性も問題視されています。
第2問 CEO
アメリカ系や国際的な企業の多くが設けている「CEO」とは、「Chief Executive Officer」の略。チーフ・エグゼクティブ・オフィサーですよ。
日本の代表取締役社長くらいにあたる、企業の実質的なトップの役職のため、発言などはメディアに重視されます。Apples社の故スティーブ・ジョブズ氏がとても有名でしたね。
ちなみに、Executive(エグゼクティブ)という単語は大統領のことも表します。最近トランプ氏が発しまくっている「大統領令」は英語で「Executive Order」です。
第3問 UFJ
「USJはユニバーサル・スタジオ・ジャパン。では、UFJは……?」という野暮な分岐クイズも思いつきました。正解は「ユナイテッド・フィナンシャル・オブ・ジャパン」。
UFJ銀行は、2002年に三和銀行・東海銀行・東洋信託銀行の三行が経営統合して誕生。その後にUFJ銀行と三菱東京銀行が合併しました。
「フィナンシャル」は「金融」という意味です。ネット技術を使った金融サービスを指す「フィンテック」(フィナンシャル+テクノロジー)という言葉もトレンドですね。
第4問 SF利用
定期券の区間外で改札を通ると、実はちゃんと「SF利用」と書かれているのですが、気付いてましたか?
「Store」は「たくわえておく」、「Fare」は「運賃」という意味ですから、「SF利用」は「ためておいた運賃を使って乗る」ということです。
もっとわかりやすく「チャージ利用」とかにしておけばよいのに……と思ってしまいますね(笑)。
第5問 IP
IPというと、「IPアドレス」などの使い方が多いですが、これは「Internet Protocol」の略で、データ通信をする際の約束事のこと。
今回問題にした知的財産を意味するIPは「Intellectual Property」の略で、建物や商品などの実体のあるモノではなく、技術やデザインといった形のない創作物のことです。
「知的財産」自体はインターネット誕生初期からある考え方ですが、最近はなぜ再び注目されているかといえば、みなさんご存知の任天堂のおかげです。
『スーパーマリオラン』は遊び方自体はそれほど目新しいゲームではないでしょう。しかし、主人公のマリオや敵キャラクター、コースのデザインなど、これまで任天堂が築き上げてきた「IP」にプレーヤーが期待し、莫大なダウンロード数を記録しました。
任天堂はこれからも、「IP」を活用したスマホゲームをリリースしていくとのことです。