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こんにちは、奈子です!

今年もNHK全国学校音楽コンクール(通称:Nコン)の季節がやってきました! (Nコンって何?と思った方はこちらの記事をご覧ください)

ところで、Nコンの課題曲はこれまで様々な有名人が作詞を担当しているって知ってましたか? Nコンの課題曲は、文部省唱歌などのなかから選ばれていた時期や歌詞の公募を行っていた時期があるのですが、現在は作家やアーティストなど、たくさんの著名人が課題曲の作詞家としてNコンに関わってきています。

今回は、Nコンの課題曲を作詞した著名人と、それぞれの曲についてご紹介します。

記事の最後には今年(2024年度)の課題曲についての解説もありますので、最後までお楽しみください!

Nコンの課題曲を担当した著名人

『ちびまる子ちゃん』の作者 さくらももこさん

さくらももこさんは、漫画『ちびまる子ちゃん』の作者として知られる漫画家です。エッセイストとしても活躍し、『もものかんづめ』をはじめ多数のベストセラーを生み出しました。

そんなさくらももこさんが作詞を担当したのが、2000年度の中学校の部の課題曲となった『こうしていよう』です。少しネガティブで、それでいてあたたかい、さくらももこさんらしい歌詞になっています。

さくらももこさんの詩はほかにも合唱曲になっています。その中でも有名なのが、相澤直人さん作曲の『ぜんぶ』です。卒業式などでも歌われることがある、のびやかで情感あふれる楽曲です。

「かいけつゾロリ」の生みの親 原ゆたかさん

原ゆたかさんは、1953年生まれの児童書作家です。ロングセラーとなっている代表作「かいけつゾロリ」シリーズは、みなさんも図書館や本屋さんで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

原ゆたかさんが作詞を担当したのが、2020年度と2021年度の小学校の部の課題曲『好奇心のとびら』です。聴いている人をワクワクさせるカッコいい、それでいて小学生らしさもあるかわいらしい曲です。曲最後の「バーン!」は、歌う人によって個性が出ていて、聴いていて楽しいポイントです。

作詞家・音楽プロデューサー 秋元康さん

秋元康さんは、AKB48や乃木坂46をはじめ多くのアイドルグループのプロデューサーとしても有名な作詞家です。これまでに、美空ひばりの『川の流れのように』など数多くの名曲を世に出してきました。

そんな秋元康さんが作詞を担当したのが、2017年度の中学校の部課題曲『願いごとの持ち腐れ』。合唱曲としては珍しい三拍子の曲で、少し暗い曲調ですがおしゃれな曲になっています。

そのほかにも、たくさんの著名人が課題曲を作詞しています。

▲課題曲を作詞した著名人(敬称略)

今年(2024年度)の課題曲

Nコンの課題曲には毎年テーマがあり、今年は「チェンジ!」というテーマに沿った課題曲が制作されました。

小学校の部

小学校の部は、脚本家・宮藤官九郎さんが作詞した『かわっただけだよ ヘンじゃない』です。多感な子どもの気持ちの変化に優しく寄り添い、背中を押してくれる曲です。

中学校の部

中学校の部は、緑黄色社会が制作した『僕らはいきものだから』です。生きていると、様々な変化が訪れるなかで、日々変化していく「いきもの」としての自分を愛せるようにという願いが込められています。

高等学校の部

高等学校の部の課題曲は、歌人の俵万智たわらまちさんが作詞を担当した『明日あしたのノート』です。まっさらな未来を見据えているティーンエイジャーの姿が、俵万智さんらしい表現で描かれています。

今年の課題曲、ここに注目!

ここからは、元合唱部でNコンにも出場したことがある筆者が、特に中学校の部の課題曲の注目ポイントを紹介します。

その1:滑らかに、細かく動くメロディー

この曲には16分音符が多用されており、メロディーが細かく動いていくのが特徴的です。全員でそろえるのは至難の業ですが、ぴったりそろった時には美しい旋律が生まれます。

その2:パート間の連携

この曲の中盤には、ソプラノやアルトなど各パートが独立した旋律を歌う箇所があります。うまくいくと波のような迫力が出るのですが、タイミングを合わせるのが本当に難しいポイントでもあります。少しのズレも許されない、繊細な曲の作りになっています。

その3:情感あふれる演奏

この曲の楽譜には、歌詞の世界観を曲として表現するため強弱表現が細かく記載されています。これらの音楽記号に従って合唱をつくりあげることで、情感たっぷりの演奏になるのです。

しかし、ただ楽譜の指示を守るだけでは、深みのある演奏は生まれません。楽譜を忠実に再現しつつ、演奏者がさらに解釈を加えることで、歌う中学生たちの今の思いや価値観が詰まった、オリジナルかつ等身大の演奏が生まれます。それが、私の思うNコンの面白さでもあります。各校がどのような演奏をするのか、ぜひ注目して聴いてみてください。


Nコンの課題曲は、毎年のように著名人が作詞を担当しています。来年は誰が担当することになるのか、予想してみるのも面白いですよ。

今回取り上げた人以外にも、過去にはたくさんの著名人が課題曲を担当しています。この記事を読んで少しでも興味を持ってくださったなら、ぜひこれまでのNコンの課題曲も聴いてみてくださいね。

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この記事を書いた人

奈子

大学で会計学を専攻しています。歌とお菓子作りが趣味。日常に彩りを加えられるような記事を目指しています。

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