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1ページ目:クイズを解きたい方はこちらから! 以下は問題の答えと解説です

解説

正解は「平賀ひらが源内げんない」でした。江戸時代に芸術・学問・産業といった広い分野で活躍した人物です。

▲平賀源内の肖像、死後数十年経ってから描かれたもの

ヒント1:福内鬼外というペンネームで人形浄瑠璃『神霊矢口渡』を書いた

技術者として有名な平賀源内ですが、文芸家としてもひとかどの人物でした。たとえば、30代半ばにして書いた小説家としてのデビュー作『根南志具佐ねなしぐさ』で早速ヒットを飛ばしています。源内は、小説家として「風来山人」などのペンネームを用いていたのですが、彼の人気を利用しようと来風山人・風鈴山人など紛らわしいペンネームを用いる人が現れるほどでした。

神霊矢口渡』は小説家としてデビューした少し後に書かれた人形浄瑠璃の作品で、これも上演されると評判を集めました。それまでの江戸の浄瑠璃は、大坂で人気があった作品をを再上演するだけでしたが、江戸を舞台にして、セリフも江戸弁を用いたという点でも画期的でした。この作品は現代に至るまで、江戸浄瑠璃の代表作といわれています。

▲『神霊矢口渡』の一場面

ヒント2:『西洋婦人図』という油絵を残した

当時はオランダ語を通して西洋の学術・文化を研究する学問である蘭学が盛んでした。平賀源内も蘭学を学ぶ1人でしたが、彼の名声は時の権力者・田沼意次の耳にも届き、源内はオランダ語で書かれた本を翻訳すべく長崎に派遣されました。源内はそこで西洋画について学び、自ら『西洋婦人図』という油絵を描いたとされます。

源内はその後、鉱山開発の技術指導のため秋田藩に招かれます。秋田藩に招かれた源内は、そこで出会った小田野おだの直武なおたけという人物に西洋画を教えました。小田野直武はのちに「秋田蘭画」と呼ばれる西洋画の一派を開き、解剖学書『解体新書』の挿絵を手掛けることになります。

▲杉田玄白らの著作『解体新書』

ヒント3:火浣布やエレキテルを製作

火浣布はアスベストという素材を用いた燃えない布、エレキテルは摩擦によって静電気を発生させる装置です。中国や西洋ではすでに発明されていたものですが、平賀源内は海外の知識を取り入れて自作することに成功しています。

平賀源内はほかにも、現在の万歩計寒暖計にあたる機械も製作しています。このような創意工夫はほかの分野でも発揮され、日本各地の陶器の製作法にも源内のアイデアの跡が残っているといわれます。


創意工夫で様々なことを実現した平賀源内。その功績は、熱心に学んだ蘭学がもとになっていると思います。知識を積極的に取り入れる姿勢を私も見習いたいところです。

最後まで読んでいただきありがとうございます! ぜひ次回の「今日の一問・社会編」にも挑戦してくださいね!

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この記事を書いた人

藤島

東京大学理学部4年生で、生物学を専攻しています。好きなことは歴史、生き物。趣味は読書などです。新しい分野を知る第一歩になれるような記事を書けるように頑張ります。

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