大人気漫画『ちいかわ』。その魅力にすっかりハマっているファンの一人、胡桃です。
かわいらしさの中に時折不穏さが漂う、そんな独特の世界観が魅力の『ちいかわ』ですが、作品をよく見てみると、実はちょっとした「学び」も散りばめられているんです。
今回は、そんな『ちいかわ』に登場するキャラクター・シーサーと一緒に沖縄について学べるクイズを作ってみました! 全5問、『ちいかわ』の世界を味わいながら、「沖縄の基礎知識」を楽しくマスターしましょう!
シーサーってそもそも……?
その愛くるしい表情や言動から人気のシーサー。沖縄でよく見る置物のシーサーはそもそもどのような役割を持っているのでしょうか?
— ちいかわ💫アニメ火金 (@ngnchiikawa) May 25, 2024
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シーサーは、沖縄の家の屋根や門に置かれ、主に魔除けの役割を果たしている守り神のような存在です。その起源には諸説ありますが、もともとは古代エジプトの獅子像が中国を経由して琉球王国(現在の沖縄県)に伝わり、独自の文化の中で発展したものとされています。
シーサーは通常、一対=二体セットで配置されることが多いです。右側には口を開けたオスのシーサー、左側には口を閉じたメスのシーサーを置くのが一般的です。これは、「口を開けて福を招き入れ、口を閉じてそれを逃さない」という願いが込められているといわれています。
▲口の開き具合が異なる二体で対を成している
さんぴん茶ってなに……?
シーサーが言った「さんぴん茶」をうまく聞き取れなかったちいかわとハチワレ。確かにあまり耳にしない言葉です。
— ちいかわ💫アニメ火金 (@ngnchiikawa) August 24, 2021
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「さんぴん茶」という名前は、中国語でジャスミンを意味する「香片」に由来するとされる沖縄方言です。緑茶にジャスミンの花の香りを添えた中国茶で、いわゆるジャスミン茶と同じものにあたります。
沖縄では、水や麦茶のように日常的に飲まれているお茶で、自販機やコンビニでも手軽に買うことができます。暑い沖縄の気候にもぴったりの、すっきりとした香りと味わいが特徴です。
▲さんぴん茶のペットボトル
「ジューシー」って、形容詞じゃないの……?
シーサーとちいかわ・ハチワレで会話がかみ合っていない様子……。どうやら、それぞれが指している「ジューシー」が違うもののようです。
— ちいかわ💫アニメ火金 (@ngnchiikawa) February 14, 2024
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沖縄でジューシーといえば、豚肉やにんじん、しいたけ、昆布などを米と一緒に甘辛く炊き込んだ料理のことを指します。家庭料理として昔から親しまれているだけでなく、沖縄そばのお店などでもよく提供されており、県民にとってはとてもなじみ深い料理なのです。
▲私も沖縄に行くと、必ず沖縄そばと一緒に食べています
なお、誤答選択肢はチャーハンとタコライスですが、タコライスも沖縄を代表する人気メニューのひとつです。メキシコ料理のタコスに使われる具材(炒めたひき肉、チーズ、レタス、トマトなど)をご飯にのせ、仕上げにサルサソースをかけて味わうスタイルが特徴です。
<選択肢画像出典>
画像は一部加工しています
怪しげな服装……いったいなに……?
シーサーが着ていると確かにかわいいけれど、よく見ると……なんかおぞましい!? 「パーントゥ」とはいったい何なのでしょう?
— ちいかわ💫アニメ火金 (@ngnchiikawa) November 14, 2024
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パーントゥは、沖縄県宮古島市に伝わる伝統的な厄払いの行事です。現在は平良地区島尻と上野地区野原の2か所で行われています。
島尻のパーントゥは年に3回(旧暦3月末~4月初め、旧暦5月末~6月初め、旧暦9月初め)開催され、仮面をかぶり全身に泥を塗った姿のパーントゥが、人や家、車などに容赦なく泥を塗りつけながら集落を回り、災厄を祓うという非常にダイナミックな行事です。一方、野原では旧暦12月ごろ、仮面をつけた男の子たちが集落を練り歩き、同じく災厄を祓うとされています。
▲島尻のパーントゥの装い via Wikimedia Commons Paipateroma CC BY 3.0
この2つの行事はいずれも「来訪神(よそからやって来て福をもたらす神)」としての性格を持ち、2018年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
沖縄に行ったら着たい……!
「シーサーのおみやげやさん」のポスター(左画像)では、シーサーが夏らしい装いをしていますね。
🌺シーサーのおみやげやさん🌺
— ちいかわグッズ公式 (@chiikawa_kouhou) December 4, 2023
『シーサーのおみやげやさん』が
サンエー浦添西海岸PARCO CITY 3Fに
12月15日(金)グランドオープン決定🙌
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https://t.co/CpZYOokHzp#ちいかわ#シーサーのおみやげやさん pic.twitter.com/sI8ichvO4Q
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かりゆしウェアとは、沖縄の気候や文化に合わせて作られた、夏用の軽装のことです。「かりゆし」とは沖縄方言で「めでたい」「縁起が良い」という意味を表し、ハイビスカスや海、シーサーなど沖縄らしいモチーフのデザインが取り入れられています。
夏場には、官公庁や企業でも公式な服装として認められており、結婚式や式典でも着用されることがあります。見た目はアロハシャツに似ていますが、かりゆしウェアは沖縄独自の文化に根ざした装いなのです。
▲2023年には、岸田文雄首相(当時)が沖縄県の玉城デニー知事からかりゆしウェアを贈呈されました via Wikimedia Commons 内閣官房内閣広報室 CC BY 4.0
シーサーたちと一緒に、ちょっぴり沖縄通になれた気がしませんか? 沖縄を旅する際には、今回ご紹介した名物をぜひ探してみてください!
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