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答え&解説

正解は、長崎県でした。

ヒント1:猿岩

長崎県の壱岐島いきのしまには、猿の横顔によく似た猿岩があります。猿岩は、高さ約45mの巨大な岩で、今では壱岐のシンボルの一つとなっています。

壱岐の伝承では、島が誕生したとき、島が動いて流されないように神様が8本の柱を立てたといわれており、その8本の柱のうちの一つが猿岩とされています。猿岩は島の西側にあるため、夕日スポットとしても人気があります。

▲夕日と猿岩

ちなみに、壱岐には「ほほ笑むゴリラ岩」という岩もあります。巨大な猿岩と比べると知名度は劣りますが、近年人気が上昇しているそうです。壱岐を訪れたら、ぜひ奇岩めぐりを楽しんでくださいね。

▲ほほ笑むゴリラ岩。右を向くゴリラの横顔に見える

ヒント2:ヤマネコの標識

長崎県の対馬つしまには、国指定天然記念物のツシマヤマネコが生息しています。

▲ツシマヤマネコ。額にある縦じま模様が特徴的

ツシマヤマネコは、対馬のみに生息する固有種のヤマネコです。日本に生息する野生のネコ科動物は、ツシマヤマネコと沖縄県の西表いりおもて島に生息するイリオモテヤマネコの2種のみで、とても貴重な存在です。

そんなツシマヤマネコが車にひかれる事故をなくすため、ヤマネコの飛び出しに注意を促す標識や看板が、過去に事故があった場所などを中心に設置されています。対馬の宝であるヤマネコを守るため、よそ見をせず安全運転を心がけたいですね。

▲標識や看板には様々なバリエーションがある(筆者撮影)

ヒント3:潜伏キリシタンの歴史

キリスト教を信じることが禁止されていた17〜19世紀の日本で、ひそかに信仰を続けた人々を「潜伏キリシタン」といいます。長崎県内には、潜伏キリシタンの歴史を現代に伝える建造物や集落が数多くあります。

五島列島の頭ヶ島かしらがしまには、仏教徒の開拓指導者のもと、19世紀に潜伏キリシタンが移住してきました。移住先として頭ヶ島が選ばれたのは、病人の療養地であったため人が近づきにくく、信仰を守りながら共同体を維持するのに適していたからとされています。

禁教の時代が終わると、頭ヶ島の潜伏キリシタンたちはカトリックに復帰し、1919年には頭ヶ島天主堂が完成しました。

▲頭ヶ島天主堂

長崎市の大浦天主堂では、1865年、15人ほどの潜伏キリシタンが神父に信仰を告白する出来事が起こりました。この出来事は「信徒発見」と呼ばれ、これによって潜伏キリシタンの存在が全世界に知られることになりました。

▲大浦天主堂

頭ヶ島の集落と大浦天主堂は、いずれも「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として世界文化遺産に登録されています。


今回の3つのヒントは、すべて長崎県の離島に関するものでした。長崎県には約1,500もの島があり、日本で最も島の数が多い都道府県です。個性豊かな長崎県の離島を、ぜひ旅してみてください!

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。2024年も、「今日の一問」社会編をよろしくお願いします!

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この記事を書いた人

森田 晃平

東京大学文学部に在学中。旅・駅・スイーツ・浦和レッズが好き。何気ない日常を切り取るクイズをたくさん作りたいです。よろしくお願いします!

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