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解説

正解は「カピバラ」でした。

▲温泉に浸かるカピバラたち via Wikimedia Commons Ja>Ishikawazoo-hp CC BY-SA 3.0

ヒント1:時速約50kmで走り、水かきを使った泳ぎも得意です。

動物園では冬に温泉に浸かる姿が有名で、のんびりとした印象が強いカピバラ。しかし、そんなイメージとは裏腹に、野生のカピバラはとてもすばしっこい動物です。

野生のカピバラが生息しているのは、南アメリカ大陸のアマゾン川流域などのジャングルです。ここにはアナコンダ(ヘビの仲間)やワニ、ジャガーといった天敵がいるため、狙われると俊足を活かして逃げるのです。

また、暑さに弱いカピバラは、気温の高いジャングルで生きるために水辺の近くにいることが多く、足には水かきも付いているため泳ぎも上手です。

「温泉に浸かるのに暑さに弱いの?」と思われるかもしれませんが、実は温泉に浸かるのは日本で飼育されているカピバラだけ。日本の冬は生息地の環境と違って寒いので、暖かい場所を求めて動物園が用意した温泉に入るのです。

ヒント2:オスのみ、鼻の上にコブがあります。

▲オスのカピバラ via Wikimedia Commons Qohelet12 CC BY-SA 4.0(画像をトリミングしています)

写真のカピバラにもある鼻の上の黒いコブは「モリージョ」と呼ばれます。モリージョにはスペイン語で「小さな丘」という意味があり、大人のオスのカピバラだけが持っているものです。

オスはこの部分から出る臭いをこすりつけることで縄張りを示したり、メスに自分の存在をアピールしたりします。

ヒント3:世界に生息するネズミの仲間では、最大の種です。

カピバラは齧歯目げっしもくと呼ばれるネズミの仲間の中では世界最大の種であり、大きな個体では体長130cm、体重60kgにもなります。

ちなみに、世界最小のネズミはアフリカ南部に生息する「コビトハツカネズミ」で、最大でも体長は6.5cm、体重は6gしかありません。

試しに計算してみると、カピバラの体長はコビトハツカネズミ約20匹分、体重はコビトハツカネズミ約10000匹分ということになります。同じネズミの仲間でも、驚くほどスケールに差がありますね!


最後までお読みいただきありがとうございました。次回の「今日の一問・理科編」もお楽しみに!

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この記事を書いた人

東北大学大学院文学研究科・修士1年の楠です。 サークルでクイズをやったり、小説を書いたりしています。専門は考古学(主に平安時代の土師器)で、長期休み中は発掘調査であちこちに行っています。 「日常がクイズになり、クイズが日常になる」記事を書けるよう精進します。ご期待下さい!

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