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どうも、気象予報士ライターのかっきーです。

みなさん、冬の天気予報で「JPCZ」という言葉を聞いたことはありませんか?

Googleの検索数を見ると近年になって急増しており、世間の関心が高まっている言葉であることがうかがえます。

▲Google Trendsによる人気度の推移(人気度が最大の時期を100としている)

この「JPCZ」は、日本における冬の天気を理解するために重要な言葉です。この記事を読んで、あなたもJPCZマスターになりましょう!

JPCZは「冷たい空気が収束する場所」のこと

ずばり、JPCZは「日本海寒帯気団収束帯(Japan sea Polar air mass Convergence Zone)」の略です。

その名前のとおり、冷たい空気(気団)が日本海の上空で収束する場所のことを指します。

最近になって聞くようになった言葉ですが、現象自体は昔からあったものです(1980年代後半に名称がつけられました)。

JPCZはどのようにしてつくられるの?

ここからは、JPCZがどのように形成され、どのような天候をもたらすのかについて、一般的な事例を解説していきます。

▲日本における冬の季節風は北西から吹きます
▲このときに、日本海から大量の水蒸気が供給されます
▲空気が水平方向にぶつかる(収束する)と、上昇気流が生じます
▲JPCZは冬頃に形成されるため上空の気温が低く、雪になることが多いです

実際の事例を見てみましょう。

以下の衛星画像を見ると、風が収束し、雲の帯が形成されていることがわかります。

▲ひまわり9号が取得した画像(2024年1月23日22時から1月24日2時30分にかけて)

実際にこのとき、東日本から西日本にかけての日本海側を中心に降雪が見られ、特に福井県と滋賀県では短時間で記録的な大雪となりました。

JPCZがつくられるとどうなる?

JPCZが形成されると短時間に大量の降水が見られ、局地的に災害級の大雪になりやすいのが特徴です。

メカニズムは異なりますが、最近よく聞く線状降水帯と似た特徴ですね。

また、JPCZの発生位置はまちまちであり、東北から山陰にかけての広い範囲で注意が必要です。

規模によっては日本海側だけでなく太平洋側にも雪をもたらすことも。

天気図からJPCZを感じよう

JPCZが形成されたとき、天気図にある特徴が現れることがあります。

それは、日本海に現れる等圧線のふくらみ

▲2018年2月7日9時の天気図。日本海にあるふくらみに注目。ちなみにこのとき、福井県福井市では37年ぶりに最深積雪が140cmを超えた

もし友達と天気図を見ていて、冬に等圧線のふくらみを見たら、次のように言ってみましょう。

うわこれ“JPCZ”だわ~ マジ“JPCZ”じゃん~ 日本海側は大雪降りそう、“JPCZ”で~

すると友達は、

こいつすごい…… JPなんとかっていう横文字のかっこいい言葉使ってる……

となるはずです。そしたら尊敬されること間違いなし! さっそく明日から使ってみましょう(もちろん例外はありますので、使用は自己責任でお願いします)。


JPCZのイメージはつきましたか? この記事を読んだあなたは、今日からJPCZマスターです!


衛星画像の出典:気象庁ホームページ「強い冬型の気圧配置に伴う大雪(2024年1月23日から25日)」を加工して作成

天気図の出典:気象庁ホームページ「日々の天気図No.193 2018年2月」を加工して作成


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この記事を書いた人

かっきー

東北大学大学院1年のかっきーです。地球科学を専攻しており、気象予報士の資格を持っています。埼玉西武ライオンズ・ボルダリングが特に好きです。楽しい記事を書いていきたいと思います!

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