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影響を受けたパズル作家「僕の楽しみ方と似てる」

――ふくらさんといえば、謎解き検定で上位の記録を出したり、自身でも制作したりするなど謎解きにも深く関わっています。謎解きについてはいつごろから好きだったんですか?

ふくら 何を「謎解き」というかにもよりますし、「リアル脱出ゲーム」といわれるイベント型のものはこの10年ちょっとくらいで広がったものなので、僕も大学生になってからですけど。「謎解き」という言葉が当時あまり使われていなかっただけで、「IQサプリ」(フジテレビ系列)とかのテレビ番組で扱われていた問題もほとんど「謎解き」と呼ばれるタイプのものだったと思います。そういう問題はやっぱり好きだったし、問題を集めたサイトや本も好きでした。

▲「今でいう『謎解き』と呼ばれるタイプの問題が好きでした」

――特に影響を受けたものはありますか?

ふくら 芦ヶ原伸之さんっていうパズル作家の方が僕は大好きで、出されている本がすごくおもしろいんです。今日持ってきたのが『一生遊べる奇想天外パズル』 という本で、著書のなかではずっと「パズル」という言葉が使われているけど、たぶん今でいう「謎解き」という表現の方がマッチするのかなと感じてます。

▲ふくらPの私物

ふくら パズルとしては結構おなじみの「マッチ棒パズル」とかも載っているんですけど、たとえば、1つだけ重さの違うものを天秤で見つける最短手順を求めるようなタイプの問題とか、そういう論理的に考える問題もたくさん載っていて

――どんなところがおもしろいと感じますか?

ふくら とにかく遊び心がすごくて、表紙やまえがきにも仕掛けがあるんです。なかにはコラムもあって、常に新しい解き方を考えようとする姿勢とかはかなり影響を受けていると思います。芦ヶ原さんはいろんなパズルを集めていた方なんですが、その数には興味がなくて、「集めているのはアイデアだから、ルービックキューブは1個あれば十分」っていうことが書かれていたりして……。

▲読み始めたら止まらなくなるふくらP

ふくら たぶん芦ヶ原さんは「新しいものをつくる」というか、解き方に自分の持っていなかった視点を持ち込むことが好きなんですよね。それって僕のパズルの楽しみ方と似てる。

僕もやっぱり「今まで解いたことのないパズル」をやるのが好きなんですよね。って言いながら、ルービックキューブはずっと好きなんですけど。でももはやルービックキューブは頭を使わなくても揃えられるから。たぶんこれインタビュー答えながらでも揃えられるので(笑)。本当に好きなのは、人と話しながらなんてできないようなゲームだから。

▲本当にルービックキューブをしながら話してる

「別の角度から解決したい」パズルから得られる学び

――パズルから得られる学びにはどんなものがあると思いますか?

ふくら うーん、そうだなぁ。まずひとつは、とにかくいっぱい挑戦してみて、 そこで得たフィードバックを次に活かすっていう考え方が身につくことだと思うんですよね。

▲ふくらPが考える「パズルで得られる学びとは?」

ふくら パズルのなかでも 「この解き方かなぁ。でも違う。この解き方が違うのはなぜだろう」って考えながらやっているし、わからなくて答えを見て「あぁ、そういうことか」ってなったら、次に同じような問題を解くときにできるようになってるとか。

パズルに限らず、仕事や生活で出合う課題とかも、割と同じような方法で解決させている気がしますね。

――いろんな方法で試してみる。

ふくら うんうん、だから「多角的に見る」っていうのもパズルから得られることだと思っていて。「この解き方だ」と思ってる間は解けなかったけど、別の視点で見たら解ける問題っていうのは結構あるんですよね。たとえば、こういうパズルがあるんですけど……。

次ページ:【ふくらPがパズルを出題】難しそうな問題、でも別の角度から考えると……? 

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この記事を書いた人

野口 みな子

QuizKnock編集部で記事の編集をしながら、記事も書きます。記事を通して「知る楽しさ」の入り口を広げていきたいです。インターネットや動物、ポップカルチャーが大好き。大学時代は宇宙物理学を専攻していましたが、星座に詳しくないのが悩みです。名古屋大学の大学院理学研究科卒。

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