こんにちは。豊岡です。
短期集中でのエスニック料理紹介、ブータン、ブルガリアと来て、今回が最終回です。
アジア、ヨーロッパと来て、今回はアフリカの国民食をまとめて取り上げます。
国民食、というとなにやらよくわかりませんが、日本について「国民食」と言ったら、ご飯に始まり寿司、ラーメンなどが挙げられますよね。このようにして、主食かどうかにかかわらず、その国の文化に深く根付いた料理をいくつか見てみましょう。
もちろん、ラストには日本で食べられるお店も紹介します!
エジプトのジャンクフード・コシャリ
コシャリは、米・パスタ・マカロニと、レンズ豆・ひよこ豆などの豆類を混ぜて、揚げたタマネギとトマトソースをかけた料理です。
エジプトには、日本のラーメン屋と同じくらいの感覚で、あちこちにコシャリ屋があるといいます。 外食にしては値段が安いことや、炭水化物をこれでもかと詰め込んだジャンク感も、そこはかとなくラーメンと同じ立ち位置です。
使う具材や混ぜ方によってその味は千変万化。ケバブのようなジャンク感は共通のものですが、お店によってその味は全く違うそうです。
残念ながら日本ではあまり食べられるお店がないためその違いを楽しむには限界がありますが、最近ではコシャリを出すキッチンカーが東京を走っています。
セネガル版パエリア?チェブジェン
アフリカ西部の国・セネガルの国民食である料理「チェブジェン」は、「魚を使ったアフリカ風のパエリア」といった趣の料理です。
魚と野菜を使って彩りよく仕立てる様子は、まさにパエリアのようでいて、セネガルの旧宗主国であるフランスのブイヤベースを感じさせもします。文化が混ざり合うアフリカならではという料理です。
味は、お米の違いはあるものの日本で魚の炊き込みご飯を濃厚な味にした、という感じ。とはいえ野菜も摂れてヘルシーです。 アメリカでも、アフリカ料理と言って真っ先に名前が上がるほど、このチェブジェンは浸透しています。
名前の通りの食べ物?フーフー
アフリカ西部の国・ナイジェリアの料理フーフーは、「野菜や魚のスープをかけて食べる、ヤム芋をこねて作る餅」といった趣の料理です。 イモ餅のような食感で、なんとも独特な風味です。出来立てのフーフーはアツアツで、スープをつけるのでまさに「フーフー」といった感じ。
西アフリカには、フーフーと同じようなヤム芋で作るもち料理が多く存在します。しかし、油の加え方や餅の突き方でその味には違いが生じるため、それぞれの国独自の発展を遂げているようです。これもまた、日本ではあまり食べられないため比較ができないのが至極残念……。
アフリカを支えるプランテーン・バナナ
西アフリカ一帯では、「甘くないバナナの揚げ物」が主食の一つとして食べられています。
プランテーン・バナナと呼ばれる、糖分が少なくポクポクした食感の品種が主に使われています。我々日本人が普段食べているバナナはキャベンディッシュ種と呼ばれるもので、プランテーンはこれより一回り以上大きいサイズ。一年を通して収穫できることから、過酷な熱帯地方で主食として重宝されているのです。
ちなみにこのプランテーン・バナナ、日本でも高級フルーツパーラーやデパートなどでは取り扱っている場合もあります。自宅でクッキングしたい方はぜひ。
食べられるお店紹介
【食べられる店:コシャリ】「コシャリ専門 コシャリ屋コーピー」
日本初のコシャリ専門店。できてまだ日が浅いにもかかわらず、エスニック通の間では話題を集めているお店です。味の種類が多く、トッピングも可能なので飽きずに楽しめます。カクテルや賄いスープなどサイドも充実しています。
メニューに登場するカワイイキャラクターや、よく聞くと日本語で歌っている謎のBGMもこのお店の特徴。ぜひ、自分で足を運んでみてください。
【食べられる店:コシャリ以外】「カラバッシュ」
アフリカ料理を日本で網羅したい、となったらこのお店。
各国の料理をまんべんなくそろえているので、何度も通うことでアフリカ料理の基本は押さえることができます。惜しむらくは比較対象がないものばかりなので、「他よりもおいしい」という判断ができない点ですね……。