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こんにちは! 大学生になってからマグロの山かけが好きになったハルです。

皆さんは「とろろ」を食べたことはありますか? 

▲これです

長芋をすりおろして作る「とろろ」。ふわっとした口当たりでおいしい一方、食べると口の周りがかゆくなることがあり、「とろろは苦手……」という方もいるのではないでしょうか。

では、どうしてとろろを食べると口の周りがかゆくなってしまうのでしょうか。今回は、とろろでかゆくなる原因を化学の視点から解説していきます。

かゆいのは「針が刺さっている」から

結論からいうと、とろろで口の周りがかゆくなる原因は「針の形をした結晶が刺さっているから」です。この結晶の正体は、シュウ酸カルシウムという物質。

▲シュウ酸カルシウムの結晶。悲鳴が聞こえます

長芋の細胞の中には、この写真にあるような目に見えないくらい小さな針状の結晶が含まれています。とろろを作る過程で長芋がすりおろされると、細胞に収まっていた針状の結晶がむき出しになり、これが皮膚を刺激するために痛みやかゆみが生じるのです。

とろろのかゆみをおさえるには……?

飲食店などでとろろを食べてかゆくなってしまった時は、こすらずお湯で洗い流すとかゆみが軽減できるとされています。

また、ご家庭でとろろを作るときは、長芋を冷凍してからすりおろすと、かゆみをおさえることができます。これは、冷凍してからすりおろすことで、かゆみの原因となるシュウ酸カルシウムの針状の結晶が折れて、皮膚に刺さりにくくなるためです。

ぜひ、一度試してみてください。

ちなみに、植物がシュウ酸カルシウムの針状結晶を持っているのは、動物から身を守るためであるという説もあります。彼らなりの生きていく知恵なのかもしれません。

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この記事を書いた人

ハル

慶應義塾大学で有機化学を学んでいます、ハルです。クイズ研究会所属。「知ったことを人に話したくなる」「日常が面白くなる」記事を目標に執筆していきます。よろしくお願いします。

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