こんにちは。ライターのイデです。
まだ朝夕冷え込む日がありますが、体が冷えたときに食べる温かいラーメンやおしるこは格別です。
しかし、寒い日に温かいものを食べると、不便なこともあります。そう、鼻水が出る問題です。
▲箱ティッシュを置いてくれているお店のありがたさ
不快か不快じゃないかの絶妙なラインをついてくる例のアレ。防げるなら防げる方が嬉しい!
対処するには、その現象が起こるメカニズムを理解しなくては。なぜ寒いときに温かいものを食べると鼻水が出るのでしょうか。対処法も実践してみました。
ヒントは急激な温度変化
結論からいえば、温かいものを食べて鼻水が出るのは、(1)体の温度調節機能によるものと、(2)湯気による結露が起こっているためです。
まず鼻には、適度な温度の空気を肺に送り込む役割があります。このため、寒い環境から温かい空気が入ってくると、体は熱を冷まして刺激を和らげようと鼻水を出します。
そしてもうひとつが結露です。温かい湯気が冷たい鼻の中で冷やされて、液体に変わっているのです。夏に冷えたコップに水滴がついたり、冬に暖かい部屋の窓ガラスに水滴がつくのと同じ現象です。
▲鼻水が出る仕組み
鼻から出ているので鼻水ではありますが、水っぽく感じるのは湯気の結露が関係しているようです。
鼻水を防ぐには?ポイントは「温める」
先ほど紹介したように、温かいものを食べて鼻水が出るのは体の正常な反応です。なので、無理に止める必要はありません。でも、少しだけ軽減することはできないでしょうか。
やはりここでもポイントは「温度変化」です。冷えた体に温かい空気が入ることが、鼻水のきっかけになっているのであれば、温度差を小さくすることで軽減できるのではないでしょうか。
つまり、事前に鼻を温めてから温かいものを食べれば、鼻水は出にくくなるはず!
実際に鼻を温めてみた
では、どのくらい事前に鼻を温めていれば鼻水は出ないのでしょうか?
温かい飲み物としてココアを準備して、身近なマスクやおしぼり、そして自分の鼻を使って実験してみました。実験するのは以下の3つのパターンです。
- 何もしない
- マスクで鼻を温める
- 温めたおしぼりで鼻を温める
▲オフェンスのココアです
ちなみに、実験の条件は以下の通りです。ココアを飲んで温まった後も、実験のために再び鼻を冷やします。温めたり冷やしたりしてごめんね、私の鼻。
- 気温:3度
- 場所:都内にある自宅のベランダ
- 毎回の実験前に鼻を冷やす時間:10分
- 鼻を温める時間:5分
▲寒風が吹く我が家のベランダ
結果は?
何もせずにココアを飲む
【結果】鼻水が出る
予想通りですが、鼻水が出ました。やはり水っぽいのが特徴ですね。鼻先が感覚がなくなるくらい冷たいです。
マスクで鼻を温めてココアを飲む
【結果】鼻水が出る
マスクがないときよりは顔が温かかったですが、どうやら温めが足りなかったようです。寒空に出てからはや30分。体が冷えきっているので、そろそろ実験を終わらせたい。次のおしぼりに期待しましょう。
温かいおしぼりで鼻を温めてからココアを飲む
【結果】鼻水の量が減る
おしぼりで鼻を覆うように温めてからココアを飲むと、鼻水の量が少なくなりました! 鼻の内側まで温かくするために、鼻の穴まで覆うように温めるのがコツです。
寒空の中、試行錯誤を続けて約1時間。やっと、鼻水を気にせずココアを飲むことができました。
鼻水を軽減できるけど、無理せずに
温かいおしぼりで鼻を覆うように温めると、鼻水の量が少なくなりました。半分目標達成ですね。
とはいえ、鼻水は体の適切な反応なので、無理に止めようとしないことも大切です。
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