どうも、シャカ夫です。ネットで笑いを表現するときは直接「ガハハ」と記入します。
TwitterなどのSNSでは、「笑い」を表現するために「w」や「草」といったスラングがたびたび用いられます。
これらのスラングの由来は諸説ありますが、「warai(笑い)」を略して「w」になり、「w」を並べると草が生えているように見えることから「草」という表現が生まれた、といわれています。
▲「w」と「草」の由来
いまやTwitterは「草」と「w」で溢れています。Yahoo!リアルタイム検索で日本語によるツイートを調べると、およそ1カ月間で「草」は3,494,246件、「w」は23,549,721件も投稿されているようです(2022/7/9調べ)。まさに大草原。
そして、その形から「w」を草2本分と仮定すると、年間で約607,000,000本の草がTwitter上に生えている計算になり、日本の人口の5倍近くの値になりました。
▲もしも草がラベンダーだったら、日本最大級のラベンダー畑「ラベンダーイースト」(北海道)6700個以上になる
この膨大な草の数に気がついた私は、ふと思いました。Twitterに投稿される草をもし現実世界にも生やすことができるとすれば、「あれ」に利用することができるのではないか……!?
草とwで世界を救うぞ!
そうです、地球温暖化を解決できるはずなのです!
草はれっきとした植物。光合成によって、二酸化炭素を吸収して酸素を放出します。そのため、大量の草を生やせば、地球温暖化の原因のひとつとして挙げられる二酸化炭素を全て吸収させることが理論上は可能なのです。
▲守りたい、地球の未来
この画期的なシステムを証明できれば、私は世界を救った偉人として歴史に名を残すことになるでしょう。さっそく各種条件を整え、「笑いで世界が救える」ことを世に知らしめます!
え、「Twitter上の草の数をもとに計算しても、実際に現実世界にも生やすことができなければ意味がない」ですって? 知りません、続けましょう!
生やす草の種類を決める
名前のない「ただの草」はこの世界に存在しません。そのため、草を植えるシミュレーションを行うには、その草の種類をあらかじめ決めておく必要があります。
そこで、私が選んだ草はこちらになります。
つる性植物のクズです。葛粉などの原料として日本で古くから親しまれているクズですが、実は驚異的な繁殖能力をもっています。そのため、欧米諸国では侵略的外来種として恐れられ、「グリーンモンスター」という異名がつけられている、まさに最強の草です。
草で地球温暖化を止めるためには途方もない光合成量が必要であるため、草を生やすだけではなく草自体を繁殖させることも不可欠。クズの強力な繁殖力を使って、二酸化炭素の吸収を一気に加速させるという寸法です。
果たして「グリーンモンスター」は地球を救うヒーローになれるのか。シミュレーションに移りましょう!
次ページ:【検証】草(クズ)で地球を救えるのか? まさかの結果に……!
クズ画像出典:Wikimedia Commons Forest & Kim Starr CC BY 3.0(画像を加工しています)