QuizKnockの動画編集メンバーとして加入し、YouTubeチャンネルでも大活躍を見せる東大生・とむ。3カ国語を話せる語学好きであり、ふくらPと互角に戦えるほどのパズル好き……このインタビューでは、まだまだ明かされていないとむの素顔に迫っていきます。
後編となる今回は、とむが幼少期から親しんできた「パズル」と「作曲」について掘り下げていきます。なんと作曲を始めたのは小学校1年生のころで、さまざまな音楽に興味が尽きることはありません。たくさんの「好きなもの」に囲まれて暮らす生活には、とむなりのモットーがありました。
【前編はこちら】
東京大学文科三類で教育について学ぶ2年生。語学・音楽・パズルが得意。高校生のとき、ドイツ留学に辞書を持参せず、「推測で単語の意味を当てる」方法でドイツ語を習得した。
今回の聞き手。東京藝術大学卒のライター。QuizKnockには2017年より加入。
構成・執筆:野口みな子
目次
◎ 親へのおねだりは「パズル」 子ども時代の思い出
◎ 小1でクラシックを作曲!? とむの音楽半生
◎ たまたま聴いたラジオに衝撃「なんだこの音は!?」
◎ とむの勉強観「学ぼうって思ったことはあんまりなくて」
親へのおねだりは「パズル」 子ども時代の思い出
――今年(2022年)8月に公開された動画で、ふくらさんにルービックキューブの早解きで勝っていたのが驚きでした。とむさんもパズルが好きだったんですね。
とむ パズルは好きですね〜。謎解きやパズルのイベントに自分から行っているわけではないので、「めちゃめちゃ自分の趣味です」って言えるほどではないですけど、確実に好きなこと・好きなものではあります。
▲ふくらPと互角に渡り合うほどのパズルスキルを持つ
とむ ルービックキューブの動画は、単純に私の方が回すのが速かっただけで、ふくらさんのパズル力と比べたらもう全然ですから。私はどちらかというと、ゆっくり時間かけてやるパズルが得意ですね。
――とむさんがパズルを好きなったきっかけは何だったんですか?
とむ たぶん幼稚園か小学校低学年ぐらいのときに、年下の子がルービックキューブを持ってるのを見て、「なんだあれは! 面白そう!」って思ったのが最初だと思います。それで親に「あれ買って!」って言って(笑)。私はあんまり物をねだらない子だったので、珍しかったのか親が買ってくれた記憶があります。
▲珍しく親にねだったものが「ルービックキューブ」だった
とむ そのあと、ルービックキューブの解き方を見つけたのか、覚えたのか、とにかく完成させられるようになったんです。それから色んな種類のパズルをやるようになりました。
――そのなかで、印象深いパズルはありますか?
とむ 昔、「The Google Puzzle※1」っていうゲームがあったんですよね。Google Chrome(Googleが提供するブラウザ)のいろんな機能を使う謎解きパズルになっていて、それがすごく面白くてはまったのを覚えてます。
※1)The Google Puzzle:2011年にGoogleが「リアル脱出ゲーム」を主催するSCRAPと共同で制作したパズルゲーム。現在は提供終了。
▲子どものころからネットでもパズルに親しんでいた
とむ たとえば、地図機能を使って建物の形が表す文字を組み合わせたり、カレンダー機能に設定された歴史上の人物のスケジュールから「誰のスケジュールでしょう?」っていうのを推測したり……。
私がパズルに対して感じるのは言語が好きな理由と同じもので、構造的な面白さとうまくなったときの達成感が好きなんです。とはいえ、私は単純な人間なんで、ただ「構造的に面白い」と思うことをやってるだけなんですけどね。
――単純というより、めっちゃ芯が通ってるなっていう印象を受けますが。
とむ あ〜、いい変換ですね!(笑) ありがとうございます。
小1からクラシックを作曲! とむの音楽半生
――まだ動画ではあまり話をしてないかもしれないですけど、とむさんは音楽がかなり好きだと聞きました。
とむ 普段はピアノやギターを弾いたり、パソコンで作曲をしたりしてます。もともとはクラシック音楽が好きで、小学校高学年ぐらいまではずっとクラシック音楽を聞いてました。両親の趣味で家にクラシックのCDが300〜500枚くらいあったんですよ。
▲クラシックを聴いて育ったというとむ
とむ そういう影響もあって、小1のときからクラシックの曲は書いてました。