コジマです。
今年(2017年)は台風が多かったように感じる。というか、台風で休めると思ったのに「朝には通り過ぎてんじゃん!」「週末に直撃してんじゃん!」をよく味わった気がする。おのれ台風。
台風が来たらやることはひとつ、T.M.Revolutionごっこである。
強風を一身に浴びて気持ちよくなる、言わずと知れたクレイジーな遊びだ。
もちろん、台風の中で外に出ちゃいけないのだが、それでも、どうしてもやりたいときはあると思う。
そんなとき、「人がまっすぐ立てない風速」のラインを知っておけば、安全に(?)T.M.Revolutionできるかどうか判断できるはずだ。
という訳で、今回は「まっすぐ立てない風速」について考えていく。
この動画は、時速100マイル(=秒速44.7メートル)以上の暴風の中に生身で出てみた様子を撮影したもの。まっすぐ立つことすらままならず、両足が地から離れた瞬間身体が浮き、吹き飛んでしまう。
風力の目安として使われる「ビューフォート風力階級」によると、この風は最強の風力12(32.7m/s以上)。絶対に外出してはいけない嵐だ。
各階級には、その風によってどのような現象が起きるかが定められている。「直立できない」を探すと……。
実は、人に関する記述は風力8(17.2~20.8m/s)の「風に向かっては歩けない」までしかないのだ。
「風に向かっては歩けな」くても直立で踏ん張ることはできる、とすれば、ギリギリのラインはもう少し上になりそうだが……。
そこでもう少し調べてみると、気象庁がいい資料を示してくれていた。
これによると、風速20m/s以上からは「非常に強い風」と表現され、「何かにつかまっていないと立っていられない」そうだ。T.M.Revolutionごっこでつかまることができるのはマイクスタンドだけだから、この風が吹いたらもう無理だろう。
よって結論。「直立できない風速」は20m/s以上!
ついでに、「人が吹き飛ぶ風速」を探ってみる。上の動画でも身体が浮き上がるシーンがあるが、それでもギリギリ立つことはできている。横風で人を完全に吹き飛ばすことはできるだろうか?
最近日本に上陸した「FlyStation」という施設では、真下から強風を送ることで屋内でスカイダイビングが楽しめる。
風速については体重に応じて変化させているようだが、最高で時速200km(秒速56m)前後とのこと。真下からの風でもこれだけの速度が必要だから、横風で吹っ飛ばそうとしたら7~80m/sくらいは必要じゃないかなあ(体格とか服装とか、風を送る角度とかが複雑に絡んで正確な値は分からない)。
台風が来ても、風速が20m/sを超えていたら危険なのでT.M.Revolutionごっこはよそう。超えていなかったら……自己責任でどうぞ……(やらないに越したことはない)。
さ〜せん、さ〜せん... すっかり"イナズマロック フェス2011"と誕生日終わりで、ぐったりんこしてました... そのせいかどうかは、わかりませんが、台風が東京直撃... 皆さん、本当に危険なので『T.M.Revolutionごっこ』は、おやめ下さい... 改めて、お願いします
— 西川貴教 (@TMR15) 2011年9月21日
参考文献
風力階級表(気象庁風力階級表) - tenki用語辞典 - 日本気象協会