解説
それでは解説です。さまざまな解き方がありますが、ここではそのひとつを紹介します。
今回の問題で重要なポイントは、「補助線を引いて、赤線を対角線とする正方形をつくる」ことです。
この正方形をつくることで、設問の正方形の面積が簡単に求められるようになります。その方法を解説していきます!
補助線はどこに引く?
下の図の青線のように補助線を4本引くと、赤線を対角線とする正方形をつくることができます。
はみ出た図形の性質を調べる
補助線を引くと下の図のように、青線の正方形からはみ出した緑色の三角形と、青線の正方形の内側に黄色の三角形ができています。
まず、同じ大きさの正方形の一辺なので、辺CD=辺AFです。
2つの直線が交わるときに向かい合う角(対頂角)は等しいことから、角CED=角AEFとなります。また、正方形の角なので、角EDC=角EFA=90度です。
2つの角が等しく、三角形の内角の和は一定(180度)のため、残りの角も等しくなり、角ECD=角EAFとなります。
したがって、1つの辺とその両端の角度が等しいので、緑色の三角形と黄色の三角形は合同、つまり面積が等しいことがわかります。
これにより、青線の正方形からはみ出した緑色の三角形は、黄色の三角形にぴったり重なります。つまり、5つの小さな正方形の合計の面積は、青線の正方形の面積と同じであることがわかりました。
青線の正方形の面積を求める
正方形の面積は、ひし形の面積を求める式「(対角線)×(対角線)÷2」で求められるため、青線の正方形の面積は、20×20÷2=200cm2となります。
青線の正方形の面積は、求めたい正方形の面積5つ分と同じ大きさでした。
よって、求めたい正方形1つ分の面積は、200÷5=40cm2となります。
答え:40cm2
それではまた次の算数ノートでお会いしましょう!
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