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ランドマーク税理士法人

解説

それでは解説です。さまざまな解き方がありますが、ここではそのひとつを紹介します。

1ページ:【解答フォーム】自力で解きたい方はこちらへ! 以下は問題の答えです

今回は私と一緒に解いていきましょう! 濃度が変化する過程の意味に気づけたら、一気に答えへと近づきますよ!

この問題の解き方をまとめた図がこちらです。

ポイントは、濃度の変化をヒントにAとBの合計量や食塩の量を求めていくことです。

では、このポイントを踏まえつつ解いていきましょう!

AとBの合計量を求める

ヒントになるのは、AとBを混ぜたあとに「水100gが蒸発し、濃度が12%から14%になった」ことです。食塩水の濃度は(食塩の量)÷(食塩水の量)×100で求められるので、食塩の量が同じであるかぎり濃度は食塩水の量に反比例します。したがって、濃度が14÷12=6分の7倍になったのなら、食塩水の量自体は7分の6倍になっていることがわかるのです。

蒸発の前後において食塩水の量の比が7:6であり、その差が100gであることから、蒸発前の食塩水の量は700g(蒸発後は600g)だとわかります。これで、AとBを混ぜたあとの食塩水の量を求めることができました。

AとBを混ぜた食塩水についても、色々と情報が揃ってきました! Bの量は引き算で求めることができますが、肝心の濃度を求めるにはどうしたらいいでしょうか……。

食塩の量を計算し、Bの濃度を求める

Bの濃度を求めるために、もう一つ欠かせない情報があります。それはズバリ、「食塩の量」です。AとBを混ぜたあとの食塩の量、およびAのみの食塩の量を求めることで、Bに入っている食塩の量を計算することができます。

食塩水に入っている食塩の量は、(食塩水の量)×(食塩水の濃度)÷100で求められるので、AとBを混ぜた場合の食塩の量は700×12÷100=84g、Aのみの食塩の量は200×14.5÷100=29gです。

AとBを混ぜた食塩水、およびA単体についての情報が出揃いました。これによって、Bの量とBに含まれる食塩の量をそれぞれ引き算で計算することができます。

B全体の量は700-200=500g、Bに含まれる食塩の量は84-29=55gです。したがって、Bの濃度は55÷500×100=11%であるとわかるのです。

答え:11%


濃度の変化に注目し、ひとつひとつ必要な数量を求めていくのがポイントでした!

「ひらめけ!算数ノート」のバックナンバーはこちら

【前回の算数ノートはこちら】

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この記事を書いた人

木村 真実子

東京大学4年生の木村です。生物素材化学について勉強しながら、作問したり早押ししたりしてクイズを楽しんでいます。好きなものはJ-POP・広島東洋カープ・フクロウなど。身の回りを見渡すのが少し楽しくなるような記事を目指します。よろしくお願いします。

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