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こんにちは、Yoshidaです。QuizKnockメンバーが卒業旅行の思い出を語る「卒業旅行、ここ行った!」、今回は私が担当します。

未踏の地・四国へ

卒業旅行の行き先に選んだのは、未踏の地・四国です。旅行前に自分の「経県値」を見返してみると、中国地方は新幹線で通過しただけで、四国に至っては完全に白紙でした。

▲四国が白い

GeoGuessrで見ているぶんにはかなりおもしろそうな地形をしているのに、実際には一度も行ったことがない。これはよくない、ということで、旅程を組んで今月(2026年3月)行ってきました。

ルートは、東京から岡山経由で高松へ向かい、高松を少し観光してから今治へ移動して1泊。翌日に今治からしまなみ海道をサイクリングして尾道へ抜け、尾道を散策して東京に帰るというものです。

本当は島々を2日くらいかけてゆっくり回りたかったのですが、直前に決めたため宿が取れず断念しました。大山祇おおやまづみ神社や村上海賊ミュージアムなど、寄りたい場所はまだまだあったのですが……。今回は、「しまなみ海道を海を見ながらのんびり走る旅」ということになります。

四国をめぐる旅:高松

岡山から四国へ渡る道中では、瀬戸大橋を通過しました。橋の内部を電車が走る構造はやはりちょっと楽しい。

▲四国新幹線を通す計画があるため、線路を増設できるよう線路の両側にスペースがある

ついに降り立った四国! 香川では、一番見たかった飯野山(いわゆる「讃岐富士」)を見ることができました。この「正規分布みたいな山」とでも呼びたくなるきれいなベル・カーブの形をした山、GeoGuessrで見つけると嬉しいんですが、実際に見ても嬉しい。香川にはほかにも、テーブル型をした屋島などがあって、山を見ているだけで楽しい地域だと思います。

▲香川の車窓から
▲GeoGuessrをやっていると電柱も目につく。四国の電柱は、トライデントみたいなパーツが3峰の電柱を支えている

このあと、香川らしくしっかりうどんを食べてから今治へ向かい、1泊しました。

しまなみ海道へ

いよいよ、この旅のメインのひとつ、しまなみ海道を走ります。今治駅前のレンタサイクルで自転車を借りて出発。

▲レンタサイクルの店先にあったフォトスポット

走り始める前には道に迷わないかと心配だったのですが、路面にはサイクリングコースを示す青線と「尾道までの距離」が書いてありました。親切設計です。親切なのですが、スタート直後に「尾道まで70km」と見えたときは、さすがに絶望しました。

▲この青い線に従っていけば尾道に着く

海の上を漕いでいく

最初の大きな橋は来島くるしま海峡大橋です。これが高い。かなり高い。しかも4kmくらいあって長い。さらに風も強い。要するに、だいぶ怖かったです。

▲高さがわかるだろうか

ただ、そのぶん橋の上からの景色は圧巻でした。来島海峡はしばしば日本三大潮流のひとつに数えられるだけあって、眼下の海には強い流れが走っているのがはっきり分かりました。対岸近くで海面が白く泡立っているのを見ると、「潮流が速い」と言われるだけでは済まない迫力がありました。

島々の輪郭も、急流に削られたような形をしていました。南側の島では砂浜があまり見当たらず、海を眺めながら走っているだけでも、景色の変化がかなりおもしろいです。

途中の道の駅ではみかんジュースの飲み比べをしました。飲み比べたなかでは「せとか」がかなり好みでした。甘みが強く、香りもよく、酸味や苦味が控えめで飲みやすくて、世の中のみかんは全部これだけでいいんじゃないかなと思ったのですが、果実が傷みやすくて育てるのは意外と大変みたいです。物事はすべて都合よくはできていないんですねぇ。

自転車の旅は折り返し、広島へ

多々良たたら大橋の上で県境を越え、広島県に入ります。生口島いくちじまに渡ると、今度はレモンの気配が濃くなってきました。なんでも生口島は国産レモン発祥の地らしく、橋を渡ってすぐにモニュメントが現れるほか、島の日当たりのよい斜面にはレモンの木が目立っていました。

▲モニュメント

実は私の実家の庭でもレモンを育てていて、こんな感じだったなぁと思いました。「ふるさとは遠きにありて思ふもの」と室生犀星むろうさいせいは詠んでいますが、こんなに遠くに来て、レモンでふるさとを思い出すとは思いませんでしたね。

▲青空に黄色いレモンがよく映える

続く因島では、「土生」と書いて「はぶ」と読む地名が印象に残りました。後になって地理院地図で調べたところ、土生という地名は瀬戸内海を中心とする西日本に多い地名のようで、中部地方や関東地方にはほとんどないようでした。こういう地域性のある地名に出会えるのも、旅の楽しさだなと思います。

▲尾道とは逆方向なので、土生に行くのはまた今度

また、このあたりは八朔(はっさく)の名産地でもあります。自転車を走らせていると、「はっさく大福」の文字を見つけました。

▲いちご大福よろしく、はっさくを丸ごと使った大福らしい

どうやら人気商品らしく、昼過ぎに着いたのに売り切れてしまっていましたが、いつか再チャレンジしたいですね。

終盤になると、海の表情も少しずつ変わってきます。南側で見た荒々しい潮流とは異なり、因島(いんのしま)北部では海が穏やかに見え、岸辺には砂浜も目立つようになりました。

最後の向島(むかいしま)では、砂浜と波の音が綺麗な道を数キロ走るとても気持ちが良いコースが続きました。終盤にこういうご褒美があるのはありがたいですね。

最後の島・向島と本州を結ぶ尾道大橋は、自転車の通行に適さないため渡し船で渡ります。自転車観光客だけでなく、通学中の学生や郵便配達員の方など地元の人も乗っていて、観光ルートの一部でありながら、ちゃんと生活の足でもあることが伝わってきました。

というわけで、尾道に到着!

朝8時半ごろに今治を出て、尾道に着いたのは16時ごろ。7〜8時間かけて、しまなみ海道を走りきりました。電動自転車に乗っていたので足はあまり疲れませんでしたが、出発して50km経ったあたりからはサドルの硬さでおしりが痛くなってきて、座っているのが辛くなりました。これから走る方には、サドルクッションの持参をおすすめしたいです。大事です。

尾道から、瀬戸内海を見下ろす

翌日、尾道の千光寺公園に行ってみました。山から見下ろすと、すぐそこに向島があり、そのさらに先には自分が渡ってきた島々が続いています。遥かかなたからここまで来たんだなぁ、と感慨深い気持ちになりました。

▲昨日通った島々が見える

同時に、ちょうどよく飛び飛びで島が位置していて、「これは橋をかけたくもなるな」とも思いました。地図で見てもおもしろいのですが、実際に走ると地理を実感できてもっとおもしろいですね。

未踏だった四国への旅は、しまなみ海道を通して、地理を「知っている」から「実感する」に変えてくれる旅行になりました。卒業旅行の行き先としても、かなりおすすめです。

【おまけ:道中見つけたマンホール】

今治。伊予水軍の船のデザイン
宮窪町のマンホール
高松。屋島の戦いで那須与一が扇を射抜くシーンが描かれている
尾道。火消しの纏に市名が書かれている良デザイン
吉海町のマンホール

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この記事を書いた人

Yoshida

東京大学大学院博士課程3年の吉田と申します。私の記事が、誰かの「楽しいから始まる学び」のきっかけになればと思います。

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