ポイ候補全6枚の実験が終了しました。これらのポイの満足度ランキングを、それぞれで「すくってみた」様子とともにご紹介します!
同率5位:コピー用紙
コピー用紙はポイよりも強度があり、ポイでは叶わなかったスーパーボールすくいも問題なくできました。ただ、水面に浮かぶものを少しすくったあたりで、しわくちゃになってポイから外れてしまいました。
強度もそこそこで「強いポイ」としては十分でした。しかし、破れづらいからこそスリルを感じられなくなり、楽しさに欠けます。
新しいポイとしてのおすすめはできないという理由で最下位になりました。
同率5位:感熱紙
感熱紙は、強さの感覚はコピー用紙と同じくらいです。大きなカプセルをすくいあげることにも成功しました!
中から赤ドラが! 海底(水の底)でドラをツモることに成功しました。これは運がいいですね!
麻雀の豆知識:海底とは、その局のプレイヤーが引く最後の1枚の牌のこと。また、アガるときに赤い牌(ドラ)を持っていると点数にボーナスがあるのでさらにラッキー。
アクリルスタンドは平らすぎて取れませんでしたが、ほとんど敵なしだったので強さとしては十分でしょう。
最下位の理由はコピー用紙と同じ。感熱紙は感熱紙の性質を利用した方がよさそうです。
4位:新聞紙
こちらも「強いことによる楽しさの消失」が順位の低下に響いてしまいました。5位のふたつと違う点は「使わない紙の有効活用」を評価しているところです。
すくってみると、コピー用紙と同様に、ポイ以上の強度を感じます。インクで滲んではいますが、アヒルなど普通より大きいものをすくっても意外と破れないです。
しかし、中に水が入り沈んでいるカプセルに挑戦すると、ポイが重みに耐えきれず破れてしまいました。
新聞紙は確かに掃除にも使える便利な紙ですが、毎日来る新聞紙を全て使い切ることはめったになく、余ってしまうことが多いです。
「自宅で金魚すくいがしたいけど業務用のポイは買いたくない」。そんなときに、新聞紙は代用する選択肢のひとつとして役に立つでしょう。
3位:普通のポイ
検証前は正直ポイのことをナメており「どうせ最下位だろ」という考えでいたのですが、すくい始めて気持ちが変わってきました。
あの絶妙な強度。取れるのか破れるのかのハラハラ感。僕たちはそこに「楽しさ」を感じていたようです。
ポイは強ければいいというものではない、何のリスクもなく全て成功する遊びなんて楽しくない。そんなメッセージが、大人になった今伝わってきた気がしました。
それはそうと、子供目線だと「ムズすぎだろ!!!」と怒っちゃいそうなのでこの順位です。
2位:キッチンペーパー
ポイと同じくらい透けているのにポイより強いという点で、子供でも楽しめるポイントが高くなりました。
▲キッチンつながりでミニトマトをすくおう
水にくぐらせたキッチンペーパーはポイと同じぐらい透けていて心配でしたが、浮くもの、沈むもの問わずガンガンすくえてしまいます。
「ポイにして遊ぶ」という使い方は初めてだったので、「こんなに透けてるならいつ破れてもおかしくない」という新しいスリルを味わえたことも高得点です。
吸水率が高く意外と丈夫な紙なら、キッチンペーパーと同じような感覚で楽しめるでしょう。子供向けポイの正統進化といえる、全てが高水準でまとまった紙でした。
1位:ライスペーパー
普段「紙」と思って使ったことのない邪道のライスペーパーですが、まさかの1位を獲ってしまいました。
その理由はずばり「全てが未知でおもしろい」ことです。なんとライスペーパー、強すぎてなんでも取れました。なんなら水ごとすくってます。
さらにライスペーパーが完全に透明になるという、今までにない展開にテンションが上がります。ついには完全に底にくっついていたアクリルスタンドを無理矢理すくうことにも成功してしまいました。
しかし、最大の特徴がまだ残っています。ライスペーパーを取り外して、今すくったトマトとブルーベリーを巻いて……
食べる! すくえる上に食べられるなんて、たいそう得した気分です。無味なので味付けは必要そうですが。
「透明になる」「水ごとすくえる」「食べられる」。こんな三拍子揃ったポイを、誰が今まで想像したことがあるでしょう。僕はこのポイを使っている間、まるで子供に戻ったかのように様々な発見に心を躍らせていました。
キッチンペーパーが「子供のためのポイ」ならば、ライスペーパーは「大人を子供にしてしまうポイ」です。
未来の子供を救うだけでなく、過去の自分までも救ったような気がしました。未知を探求する楽しさ。これが自由研究の醍醐味ですね。
ということで、ランキングはこちらになりました。
今回の実験で気になったものがあればぜひ実践してみてください。ほかの紙を使ってみるのもおもしろいですね。
(実はティッシュもポイにしようと思っていましたが、すっかり忘れてしまったのでみなさんの目で確かめるもの、ということにしておきましょう……)
身近な紙の性質をより知れただけでなく、金魚すくいの奥深さに気付くきっかけになりました。次の夏には、本当の金魚すくいに挑戦してみようかな。
最後に、紙に関するちょっとしたクイズでお別れいたします。いい秋をお過ごしください!
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