こんにちは、伊東です。
先日、ラグビーワールドカップ2023 フランス大会が開幕し、日本は9月10日に行われた初戦のチリ戦で42-12で見事勝利を収めました!
▲6トライを挙げる快勝で好発進!
現在、世界ランキング14位の日本※は、自国開催の前回大会(2019年)で初のベスト8進出を果たしました。今回もまずは予選リーグの突破・ベスト8を目指すことになりますが、チームメンバーは「目標は優勝」と口を揃えます。今大会も日本代表の躍進に期待しましょう!
※男子の世界ランキング(2023年9月11日付)。以下、本記事に登場する各チームの順位も同様です。
日本が対戦する国は?
ベスト8に進出するためには、プールステージ(予選リーグ)で5チーム中上位2チームに入る必要があります。
日本はプールDに入り、チリ、イングランド、サモア、アルゼンチンと対戦します。
🏆🏉 #RWC2023 開幕まであと1️⃣ヶ月🏉🏆
— ラグビーワールドカップ™ (@rugbyworldcupjp) August 7, 2023
🔻日本戦のスケジュールを再確認🔻
*すべて日本時間
9月10日(日) 20:00 K.O. 🆚チリ🇨🇱
9月18日(月) 04:00 K.O. 🆚イングランド🏴
9月29日(金) 04:00 K.O. 🆚サモア🇼🇸
10月08日(日) 20:00 K.O. 🆚アルゼンチン🇦🇷#今年はラグビーワールドカップイヤー pic.twitter.com/KsUzy0hsc4
伝統ある強豪国「イングランド」
9月18日早朝(日本時間)に行われる日本の次戦の相手は、世界ランキング6位のイングランドです。今大会の初戦ではアルゼンチンを27-10で下しています。
イングランド代表は、ワールドカップで優勝1回、準優勝3回を達成しており、大舞台での実績はこのプールで1番です。赤いバラをエンブレムとしており、「レッドローズ」の愛称で親しまれています。
ラグビー発祥の国
イングランドは、ラグビーが生まれた国でもあります。1823年、イングランドの名門校・ラグビー校でのフットボールの試合中のこと。ウェブ・エリスという少年が、当時の「ボールを手で持っていいが、運んではいけない」というルールを破り、ボールを手に持って走ったことがラグビーの起源だとされています。
2015年のラグビーワールドカップ・イングランド大会のオープニング映像には、このラグビー発祥のエピソードが使われました。
今大会のダークホース「サモア」
第3戦(日本時間で9月29日早朝)の相手は、世界ランキング12位のサモアです。
突然ですが、ここで1問クイズを出題します!
人口は日本のおよそ600分の1という小国ながら、世界ランキング12位と世界有数の実力を有しています。
▲士気を高めるための儀式「シバタウ」は迫力満点
近年はプールステージ敗退が続き苦戦していますが、今大会ではダークホースと目されています。というのも、代表資格のルールが変更されたから。サモアにルーツを持ち、強豪国・ニュージーランドやオーストラリアの代表を経験してきたスター選手が、今大会からサモア代表に加わっているのです。
7月のテストマッチでは日本代表も惜敗しており、気の抜けない難敵といえます。
▲日本代表にとっては痛い敗戦でした
なぜオセアニアの国々はラグビーが強いのか
今回のワールドカップにはサモアに加えて、ニュージーランドやオーストラリア、人口約92万人のフィジーや人口約11万人のトンガと、オセアニアの国々が多く出場しています。
特にサモアやフィジー、トンガといった島国は、なぜ人口が少ない割にラグビーが強いのでしょうか? ここでは2つの理由を紹介します。
▲トンガやNZの儀式も有名。ウォークライ(戦いの雄叫び)と呼ばれる
1つ目の理由は、イギリスやニュージーランドの統治下にあったという歴史的背景です。サモアはニュージーランドの委任統治地域に、フィジーはイギリスの植民地に、トンガはイギリスの保護領になった過去があります。ラグビー発祥のイギリスやイギリスとの繋がりが深いニュージーランドからラグビーが持ち込まれたことで、これらの国々ではラグビーがメジャーな競技となりました。
2つ目の理由は、南太平洋の人々の身体的な特徴です。BMIが25以上(過体重)の大人の割合は、世界平均が39%、日本が27%であるのに対して、サモアは78%、フィジーは64%、トンガは79%となっており、南太平洋の島国は総じて体重が重い人が多い傾向にあります。接触プレーの多いラグビーでは体重の重さが有利に働くことが多く、身体特性が南太平洋諸国のラグビーの強さの理由のひとつになっていると考えられます。
▲オセアニアは強豪揃い
最大の強敵!? 「アルゼンチン」
プールステージ最終戦の相手は、世界ランキング10位のアルゼンチンです。動物のピューマを意味する「ロス・プーマス」という愛称で親しまれています。
南半球にあるアルゼンチンは、同じく南半球に位置するニュージーランドやオーストラリア、南アフリカなどの強豪と対戦することも多く、世界ランキングが上がりにくいとされています。そのため、10位という世界ランキング以上の実力を有するとも見られており、日本にとって難しい相手であることは間違いありません。
日本が勝利したチリ代表はどんなチーム?
日本が初戦で勝利したチリは、世界ランキング22位でワールドカップは初出場です。チームは国鳥のコンドルにちなみ「ロス・コンドルス」と呼ばれています。
アメリカ地区予選では、アメリカ(前回大会まで6大会連続出場)やカナダ(前回大会まで9大会連続出場)などを下して勝ち上がっており、今大会では初出場初勝利を狙っています。
おまけクイズ
最後にもう1問、日本代表の豆知識!
ワールドカップで対戦するチームのことも知って、より試合を楽しみましょう!
サムネイル画像出典:Japan Rugby 公式X
【あわせて読みたい】
【このライターの他の記事もどうぞ】