QuizKnock雑談中伊沢×とむ「ついてこい!ディープなBass Musicトーク」【QK雑談中】
スペシャルQuizKnock編集部2025.03.25
QuizKnockのメンバーがチャット形式でゆるゆる雑談する「QuizKnock雑談中」。今回は伊沢拓司、とむのペアでお届けします。
音楽好きな2人が、専門用語マシマシで「Bass Music(ベースミュージック)」について語ります。「ベースミュージック」とは、低音部を強調したサウンドが特徴的な音楽のこと。さまざまな派生ジャンルがあるようです。ようこそ、ベースミュージック沼へ……
東大の院生の頃、学祭で野外ライブをしたところ人が集まりすぎて出禁になったことがある。
趣味で楽曲制作していて、Bass Musicにおける知識はQuizKnock随一。
【ついてこい】ディープな音楽回です
伊沢さん、こんにちは!!
chatなで声
chatは猫ですね
chatなで声:“chat”はフランス語で「猫」。つづりが同じ英語の「雑談」にかけている。
今回は音楽雑談回だそうです。
伊沢さんは普段どういった音楽を聴かれますか?
もう基本的にはノンジャンルになんでもですね。雑食
ちょっと俺の話はバラバラすぎるのであとにして、とむはここ最近好きなジャンルはあります?
えー(なんと私も年間1万曲以上新しい曲を聞くためバラバラ)
じゃあここ1年の良かったアルバムをベタに挙げていくとかでも
ここ数年はColour Bass、Future Bounceなどにはまってますね
雑食と言いましたがベースミュージックとかはあまり聞いてませんでしたすみません
Colour Bass:アーティストの「CHIME」が、自らの音楽スタイルを指して用い始めた語で、Dubstep(後述)のサブジャンルのひとつ。ベース音に和音のような響きがあるのが特徴。
Future Bounce:その名のとおり跳ねるようなリズムが特徴の、EDM(電子的な音を用いたダンスミュージック)のいちジャンル。
シンセサイザーの世界が変わった、2024年
2024年はFuture Bounceで若い人が増えたイメージあります。あと最近Serumがアップデートされて実は世界が変わりました
世界が変わるってどういうことよ
SERUM:XFER RECORDS社が販売している、ソフトウェア・シンセサイザー商品。2025年3月17日付で大型アップデートがなされ、「SERUM2」がリリースされた。
シンセサイザーってPCで作曲するときに音鳴らす基本的なツールなんですけど、それがめちゃくちゃ強力になったっていう感じですね。
物理的な世界でいうと、楽器が強化されたみたいな。
どういうあたりが強化されたの? 出せる音が増えたのか、便利になったのか
全体的に機能が増えました。出せる音、作れる音が増えてこれまでよりも複雑なこともできるようになりました。最近はそうやって技術が進歩することで、また音楽の幅が広がってきてますね。
それでサブジャンルもどんどん広がっていると
Colour Bassの「質感」
去年ハマったジャンルについては、どのあたりが今までより良かった?
Colour Bass自体はもう4, 5年は聴いているんですが、知らない人がまだ多いジャンルだと思います。DubstepみたいなBass系ジャンルなんですが、音色が特に面白いです
Dubstep:2000年ごろにロンドンで生まれた、EDMのいちジャンル。
Chime - Water Elementalとか聴いたら衝撃を受けると思う。和音のある水の音がする。
▲「和音のある水の音」を聴いてみよう
いま雑なイヤホンで聴いてるけど、これはちゃんとした音響で聴いたほうが良いやつだな
音作りの手法に特徴があって、質感に和音とかピッチ感を付与できるんですね
だから水の音〜とか紙をワシャシワシャってするような音にも和音が付く! 私もよく作ります
素人にも伝わる感じでこの「質感」を説明すると、たとえばどんなの?
うーん、水の音とか、紙とか何かザクザクしたものを踏む音とか色々ありますね
絶対音感の人とかは音程が聞こえるっていうけど、いろんな高さのザクザクがメロディーになる感じ?
半分そうですね。絶対音感とは別に関係なく音高自体をきちんと付与するんで、誰が聞いても音の高さはちゃんとあります
もう半分は?
メロディーとコードがそんなに分離してないときもあるので
おすすめの曲ある?
なるほど、今からそのジャンルを聴き始めるとなると、どのあたりの曲から行くのが魅力を理解できる?
Chimeっていう人は初期から中心的な人で色んな実験してますね。Water Elemental、Intermolecular Lullaby、最近だとSan Holo - We Rise (Chime Remix)とか。質感を重視する人です
結構盛り上がっているジャンルで、作曲者もいっぱいいます。山手線の駅よりはColour Bassの作曲者挙げられそう
そりゃすごいな 盛り上がりジャンルだ
音作りの実例があると面白そうだけど、果たして記事に載せられるんだろうか
まずは入門編を聴いてもらうところからだな
次ページ:伊沢も好きな音楽を話したい! おすすめは?