こ、これはまさか……!
ご予約いただいていた3名様ですね、お待ちしておりました。
僕たちの方が、服を脱ぐのを待ってたんですけどね。
めちゃくちゃ割烹料亭の店員だ……。
それって、ずっと上着の下に着てたんですか?
もちろん。家からずっと。
……。(ドン引き)
▲「中に着てきた」ことが怖い3人
あらためまして、よくぞいらっしゃいました。私共の料亭「陽光」へようこそ。
もう店って設定なんだ。企画のルールに沿う気はありますか?
「ヨウコウ」ってなんですか?
たぶん「サンシャイン」からきてるんだよ。
不必要な凝り方だ……。
▲ひとまず入館
本日は新鮮な魚介類をふんだんに取りそろえております。皆様にはその広大ないけすをご覧いただければと思います。
いけすだとしたらデカすぎるだろ。
もう激キモ料亭なのが確定してる。
※現在は展示しておりません
ヨコヅナイワシ:水深2000メートル以深に生息する巨大魚。深海では食物連鎖の頂点に君臨する。
おお、ヨコヅナイワシですね。深海の頂点捕食者ですが、食えなそうなんで無視していいです。
じゃあ、なんで置いてあるんだよ。
皆様にご提供いたしますのは、こちらのイワシですね。
綺麗だし、新鮮そうだし、かなりいけす感もある。
一緒にコブダイと泳がせることで群れの形が一定にならないような動きがみられます。
それもそちらの料亭さんのアイデアですか?
もちろん!
嘘をつけ。
こちらのイワシ、刺身はもちろん、天ぷらなどでもご提供させていただきます。
あとはアンチョビを……ピザに混ぜたりとか、そんな感じで。
洋食……?
設定が固まってないな……。
▲次々と自慢の「いけす」を紹介するシャカ夫
このめっちゃ細いカニとかは料理で出てくるの?
いや、出しません。さすがに食べるところないでしょ(笑)。
半笑いで否定してくるのムカつくからやめなさい。
フサギンポ:寒冷な海域にいる底生魚。漁で水揚げされるのは珍しい。
おっ、これはフサギンポですね。上質な白身魚ですよ。
刺身はもちろん、天ぷらや煮付けも美味しいですね。
レパートリーがイワシとめっちゃかぶってませんか?
あとはほら……ムニエルとか。
むしろ和食の知識が乏しいのか……?
お、ダイオウグソクムシですね。貫禄ある~。
でもそれ、ほとんど食べるところないじゃないですか。
じゃあなんでいけすに入ってるんだよ。
ダイオウグソクムシ:深い海に生息する甲殻類。巨大なダンゴムシの仲間。
こちら、タチウオになります。
おもしろい泳ぎ方ですね……!
はい。新鮮ですから、こちらも刺身と天ぷらで……
刺身と天ぷら以外の和食を知らないのか?
すみません。私、包丁を握るのをまだ許されておりませんので……。
じゃあ、この人は何なの?
▲まだ修行中らしい。なぜそんなに自信満々なんだろう。
えっ、うそっ!?
今の格好にピッタリの企画やってる!
深海魚や、普段はあまり利用されない魚を食べるというテーマの展示ですね。
もしかして、割烹着を着てきたのはこれも見越して……?
いや、マジでたまたま。
水族館公式にまで企画力で上いかれてるじゃん。
※現在は展示しておりません
▲かなりサマになる
アオリイカにコブシメ……イカも新鮮な身を堪能いただけます。
やっぱり刺身と天ぷらで?
もちろん!
この店員が知らされてないだけで、たぶんもっとレパートリーはあるんだろうな……。
こんなやつに案内させちゃダメ。
▲アマダイ
アマダイにミズダコ……、美味しそうな魚が続きますねぇ。
本当に可食かどうかでしか判断していないな。
アマダイはムニエル、ミズダコは韓国料理のサンナッチなどが美味しいですね。
サンナッチ:新鮮でまだ動いているタコをごま油などであえていただく韓国料理。
一切メニューに統一感がない……。
▲何かを発見
おっこれいいっすね!
当料亭では、アクアポニックスで栽培した野菜を用いておりまして、環境への意識もしっかりとございます。
アクアポニックス:水産の養殖と水耕栽培を組み合わせたシステム。魚の糞が植物の肥料となり、植物によって浄化された水は魚のいる水槽に戻される。
これ、展示を見てアドリブで設定を足してるだけだ。
色んな意味でプライドはないんですか?
それでは、後ほど料理をお楽しみください。
だから厨房に立たない人の顔じゃないんだって。
水族館を「料亭のいけす」に見立ててエスコートを試みたシャカ夫。本物のユニフォームを購入して形だけは整えていましたが、他の参加者の感想はどうでしょうか?
悪い発想じゃない気はしたんですが、絶妙に入っていけませんでした。
たぶん、シャカ夫さんが和食割烹を知らなすぎる。
美味しそうな魚って展示物としても元気な証拠なので、そこに目を付けたところだけは評価できる。
現場の反応は芳しくありませんでした。やはり料理を実際に作ってくるべきだったのでしょうか。
4人目:河村拓哉
最後の挑戦者は河村拓哉。
実は朝からずっとソワソワしていた彼ですが、一体どんなエスコートを準備してきたのでしょうか?
皆さん、準備をするので後ろを振り向かずに待っていてください。
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