もうすぐ7月7日、七夕ですね。今年は晴れるでしょうか……?
ささの葉さらさら
のきばにゆれる
お星さまきらきら
きんぎんすなご
七夕といえばこの曲、という方も多いでしょう。権藤はなよ作詞の童謡『たなばたさま』です。
美しい情景が目に浮かびます……、と言いたいところですが、本当でしょうか? いま思い描いたその情景、本当に合ってますか?
「のきば」って何ですか?
のきば=屋根の端っこ
「のきば」は、漢字で書くと軒端となり、軒(のき)の先端を指します。軒とは、家の屋根のうち、壁よりも外側に突き出ている部分です。
つまり、家の外に飾った笹の葉っぱが、屋根の端っこで揺れている様子を歌っているんですね。あなたの頭の中の笹は、どこで揺れていましたか?
すなご=金銀の粉
1番の歌詞の最後にも、謎の単語が登場します。「すなご」です。漢字では砂子と書き、金箔や銀箔を細かい粉にしたものを意味します。オシャレな色紙やふすまについているアレ、というと分かりやすいでしょうか。
夜空に横たわる天の川を、金箔銀箔にたとえているんですね。
小さいときは訳も分からず歌っていたかもしれませんが、これで意味は完璧に理解できました。今年の七夕は、童心にかえって口ずさんでみるのも良いかもしれません。
参考文献
- 日本国語大辞典「軒端」「砂子」