解説
Q1.高山景行
「高山景行」は、徳が高く誰にでも尊敬される立派な人や、その行いを表す四字熟語です。
ちなみに高山右近は、敬虔なキリシタンとして有名な戦国大名です。千利休に師事した茶人という一面でも知られています。
Q2.梅妻鶴子
「梅妻鶴子」は、清らかで風雅な隠遁生活を表す四字熟語です。妻をもたず梅を植え、子のかわりに鶴を飼って暮らすことが由来です。
ダミー選択肢の人名は、女子英学塾(現在の津田塾大学)を創設した明治・大正期の女性教育家、津田梅子のことでした。
Q3.内野台嶺
内野台嶺は、日本サッカーのシンボル「三本足烏」を発案した、漢文学者・サッカー指導者です。
【#日本代表 #エンブレム】日本代表の新しいエンブレムが発表されました。ロシアW杯は新エンブレムで戦います。
— スポーツ報知 サッカー取材班 (@hochi_football) November 1, 2017
左は旧エンブレム、右は新エンブレムです。 pic.twitter.com/w7hHx9TEf5
▲何度かデザイン変更があり、現在に至る
ちなみに「凡人の中に一人だけ優れた人がいる」という意味の言葉に、四字熟語「鶏群一鶴」があります。
Q4.桑田碧海
「桑田碧海」は、桑畑が海に変わるように、世の中の移り変わりが激しいことを表す四字熟語です。「滄海変じて桑田となる」などともいいます。
2つ文字を変えた村田春海は、現存する最古の漢和辞典『新撰字鏡』を発見・紹介した江戸後期の国学者です。
Q5.安宅正路
「安宅正路」は、人として行うべき道理を表す四字熟語です。
「安宅」は安らかで落ち着く場所、すなわち「仁」を表し、「正路」は正しい道理、すなわち「義」を表します。
「安宅正路」と紛らわしい……かもしれないのが、幕末の政治家・安藤信正です。老中として幕府と朝廷の融和政策を進めるも、反対勢力の襲撃を受け(坂下門外の変)辞職しました。
Q6.春道列樹
春道列樹は、平安前期の歌人です。小倉百人一首に収められている
という歌を詠みました。
少し「春道列樹」と雰囲気が似ている「春樹暮雲」は、遠く離れた友を思う心が切実なことを表す四字熟語です。
Q7.白水真人
「白水真人」は、中国の貨幣を表す四字熟語です。かつて「貨泉」と書かれた銭が用いられており、「貨」は「人」と「眞(真)」、「泉」は「白」と「水」に分解できることが由来です。
ちなみにこの貨幣が用いられた後、白水郷という地を起点に、光武帝が後漢王朝を興しました。このことから、「貨泉は、白水郷から真人(立派な人物)が出ることの予兆だった」ともいわれています。
▲光武帝
なお粟田真人は、古代日本の法典・大宝律令の制定に参画した政治家です。
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