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双子という存在「最悪でも“2人ぼっち”」

――「東大主」の動画で2人は「分身」という体で出ていましたが、双子というくくりで扱われることも多いかと思います。双子という存在、お互いについてはどう感じていますか?

 これを言語化して、自分以外の人間に伝えることは非常に難しいんですよね。人間は本質的に自分が知覚してることしかわからないから。直接的に双子という存在を持っていない限り、双子という存在がどういうことか理解できなくて。かつ、一切対応するものがないので、たとえるわけにもいかない。伝えるなら、「『双子のイデア※9』は理解できない」ってことなんですよね。
※9)イデア:プラトン哲学における「本質」や「そのもの」を表す用語・概念。

▲双子のことは、双子にしかわからない

 僕にとって東問とは、この世界にいる「僕じゃない僕」であり、「僕じゃない僕にとっての僕」、「東問じゃない東問」と同じ存在である。これが最も齟齬のない説明になります。同じようなことを言うと、僕は双子がいない人生を1秒も過ごしたことがないので。だから、ちょっと難しい質問なんですよ。

――なるほどありがとうございます。では、少し質問を変えて、クイズをやるうえで双子という存在がプラスに働くことはありましたか?

 めちゃくちゃありますね。クイズに限らず、多くの人は新しい物事を始めるときに1人で始めますよね。クイズ界も最近は普及活動をしていますが、サークルに1人で行くのが不安だったり、大会に行っても知り合いがいなかったりするじゃないですか。でも我々は生まれたときから、何か行きたいところややりたいことがあれば、誘える人間が隣にいたから「1人ぼっち」がない最悪で「2人ぼっち」なんです

▲双子であれば、最悪でも「2人ぼっち」

――「2人ぼっち」、いい言葉ですね。

 2人で常に何かできるっていうのは非常にいいことでしたね。それはクイズでも活きていて、どんな環境であっても、東問がいるって感じ。

――ライバル意識もあるのでしょうか。

 まあ、自分の次に一番結果を気にしてる人のような気がします

 友達や同期が負けたら「ドンマイ」と思うし、本人が一番悔しいだろうなと思うんですけど、東言が負けたら「何やってんねん」って(笑)

▲問「何してるんだよ、の方が良いですか?」志賀「それはどっちでもいいです(笑)」

――そう聞くと、すごくポジティブな関係でいいですね。

 結構仲良いんですよ僕ら。たまに他の人から「実は僕も双子なんですよ」って言われて、その人が双子であることを知ることもあるんですけど、「じゃあ一緒にいろよ」って思っちゃう(笑)。会ったことがないですが、世の中には仲が悪い双子もいるらしいんですよね。

▲「双子だったら一緒にいろよって思っちゃう(笑)」

――それくらい2人が一緒にいるということですよね。

 双子のうち1人だけクイズをやっている人もいて、「2人ともクイズやってて珍しいね」って言われることもあります。やっぱり僕らからすれば、双子って同じ環境で育って、同じものを与えられて、同じ文化資本で育って、同じ教育環境にいて、同じ部活動がある学校に通ってて……それで1人だけがクイズをやるなんてありえる?って思うんですけど、まあ、案外世の中はそういうものらしく……。

――なるほど。

 僕らはこんだけ似通ってるんで、やっぱりクイズやっちゃいますよね。お互いがクイズやろうぜって言わなかったとしても、結局2人ともやってたと思いますよ

▲2人は同じ道を通って、同じものを好きになり、打ち込んできた


前編となる今回は、2人がQuizKnockに加入した経緯やお互いへの思いなどを聞きました。互いの考えを理解し合っているからこそのやりとりから、2人の仲の良さや信頼関係が伝わってきました。

次回の後編では、2人がクイズに夢中になった理由や今後QuizKnockでやりたいことなどを聞いていきます。次回もお楽しみに!

【後編はこちら】

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この記事を書いた人

野口 みな子

QuizKnock編集部で記事の編集をしながら、記事も書きます。記事を通して「知る楽しさ」の入り口を広げていきたいです。インターネットや動物、ポップカルチャーが大好き。大学時代は宇宙物理学を専攻していましたが、星座に詳しくないのが悩みです。名古屋大学の大学院理学研究科卒。

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