解説
正解は「エッフェル」でした。
ギュスターヴ・エッフェルはフランスの技術者で、エッフェル塔の設計で知られています。エッフェルは鉄骨構造技術のパイオニアとして、エッフェル塔以外にも世界各地に様々な建築物を残しています。ニューヨークの自由の女神の骨組みを設計したのもエッフェルです。
設問の言葉を残した背景には、これだけの功績がありながら「エッフェル塔の人」のようになってしまうのが残念な気持ちもあったのかもしれませんね。
▲自由の女神像 via Wikimedia Commons Ingfbruno CC BY-SA 3.0
しかし、エッフェル塔が建築史に残る建物であることには違いありません。エッフェル塔は1889年のパリ万博に合わせて作られた建物で、建設当時、高さ約312mと世界で最も高い建造物でした。建築はエッフェル率いるエッフェル社が担当し、わずか2年2か月で1人の死者も出さずに完成したといいます。
エッフェル塔は今でこそパリのシンボルとして多くの人に愛されていますが、建設当時は「パリの景観を損ねる」という声もあったようです。自然主義派の作家・モーパッサンもエッフェル塔を嫌っていた1人でした。彼は、エッフェル塔を見なくてすむ場所であるとしてエッフェル塔内のレストランで食事をしていたという逸話が残っています。
最後まで解説を読んでいただきありがとうございました。次回の「今日の一問・社会編」もよろしくお願いします!
【あわせて読みたい】