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解説
正解は『ドン・キホーテ』でした。
『ドン・キホーテ』は、スペインの小説家セルバンテスの代表作です。世界史上の傑作とされ、近代の小説に大きな影響を与えたと言われています。
簡単にあらすじを紹介します。スペインのラ・マンチャ地方に住む主人公が騎士道物語を読みふけった結果、現実と空想の区別がつかなくなってしまいます。そこで、世の中の不正を正すために、ドン・キホーテと名乗り、自ら遍歴の騎士となって冒険の旅に出ます。
ヒント1:バレエ版も有名、「闘牛士たちの踊り」が見どころ
ドン・キホーテは文学作品ですが、1869年にレオン・ミンクスが作曲、マリウス・プティパが振付してできたバレエ版があります。 異国情緒あふれる雰囲気と、スペインの熱気があふれる様子が伝わってくるこの作品は、筆者のお気に入りの作品です。
中でも、伊達男のエスパーダと闘牛士たちが踊るシーンは、前半の大きな見どころのひとつです。
ヒント2:ミュージカル作品『ラ・マンチャの男』の下敷き
ミュージカル作品『ラ・マンチャの男』は、1965年にアメリカで初演された作品です。舞台は16世紀末のスペインで、小説家セルバンテスが獄中に持ち込んだ自身の作品を守るために、牢屋主の前で即興劇『ドン・キホーテ』を行うさまが描かれます。
日本では、1969年の初演から
ヒント3:主人公が風車に突撃するシーンも有名
この小説を語るうえで欠かせないのが、主人公が風車を巨人と勘違いし、戦おうと突撃するシーンです。イラストなどで見たことがある人もいるのではないでしょうか?
実は、モデルとなった風車は、今も残っています。小説の舞台となったスペインのラ・マンチャ地方に、カンポ・デ・クリプターナという町があります。そこにある風車群が、ドン・キホーテが巨人と勘違いした風車とされています。
▲カンポ・デ・クリプターナの風車 via Wikimedia Commons Lourdes Cardenal CC BY-SA 3.0(画像を加工しています)
ちなみに、ディスカウントストアにも同じ名前の「ドン・キホーテ」というお店があります。このお店の中では特徴的なテーマソングが流れていることが有名ですが、この曲は当時ドン・キホーテの社員だった田中マイミさんが作詞・作曲・歌唱まで担当しています。あのキャッチーな音楽を社員が作っていたなんて、驚きですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! ぜひ次回の「今日の一問・音楽編」にも挑戦してくださいね!
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