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答え
正解は、高橋由一の『鮭』でした!
解説
重要文化財の『鮭』、皆さんも一度は教科書で目にしたことがあるのではないでしょうか。
1828年生まれの高橋由一は、日本初の洋画家として知られています。しかし、元々は佐野藩の藩士の一族であり、剣術修行と絵画の勉強を両立させていたそうです。
▲佇まいに貫禄を感じます
非常に写実的な画風は、鑑賞者を自然と惹きつけます。この絵画が描かれたのは、1877年頃と言われています。特徴的な構図は、掛け軸をモチーフにしたのではないかと考えられています。明治が始まったばかりの日本において、近代と現代の移り変わりを感じさせますね。
では、なぜ彼は鮭を題材に取ったのでしょうか?
それは「鮭であれば誰でも知っているから」です。彼は西洋絵画のリアルさをできるだけ多くの人に伝えるために、あえて大衆に分かりやすい事物を選んだのです。その後、日本でも洋画が盛んになったことを考えると、由一の試みは意義深いものだったと言えるでしょう。
『鮭』は先日国立近代美術館で行われていた「重要文化財の秘密」展に出品されていました。美術館の企画展は毎回内容が濃く面白いので、ぜひ足を運んでみてください。
高橋由一さんが武士とは知りませんでした……。
次週の「今日の一問・美術編」もお楽しみに!
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