立山町から再び入村

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さて、次はもうひとつの水色のコースです。東側の県道を立山町との境界から渡り、一度村を出てぐるりと回り込む道順になります。
一度村を抜ける
スタート地点に戻って北上すると、先ほどの日本一たい焼・富山舟橋店のある交差点に出ます。そのまままっすぐ進むと、北の村境にたどり着きました。

文字が消えかけていて読みにくいですが、ここが上市町との境界です。今回は一度舟橋村を出て、村の最北端あたりから南下することにします。

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道中、生け垣の向こうに鉄塔が見えてきました。北陸電力の舟橋変電所です。

立ち入り禁止なので、遠巻きに眺めながら大回りします。
ちなみに、舟橋村をはじめ、富山県内ではこんな形の鉄塔をあちこちで見かけます。

この鉄塔は、正式名称を「

……正直、似ているかどうかは微妙なところのように思えます。皆さんは何に見えますか?

烏帽子型鉄塔は着雪に強い形状の鉄塔であり、山間部などに多いそうですが、このように富山県内では平野部でもよく見かけます。
村に駅があるということ
ぐるりと方向転換し、また舟橋村に戻ってきました。

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ここから南下してすぐの場所には、村役場や駅、小中学校があります。重要な施設が集中する村の中心部です。

大きな建物が見えてきました。こちらが富山地方鉄道・越中舟橋駅。村にある唯一の鉄道駅です。

「こんな小さな村にわざわざ駅が?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、富山市とのアクセスの良さが売りの舟橋村にとっては、なくてはならない大切な村の玄関口です。
一時は利用者の減少により廃止が検討されることもありましたが、1990年代に村の活性化のため再整備が行われ、図書館や大規模な駐車場を合わせた新しい駅舎が完成しました。整備にあてられた投資額は、当時の村の年間予算の4分の3ほどにあたる約10億円。まさに村をあげての大事業でした。

ちなみに富山県は、所在するすべての市町村に鉄道駅がある日本で唯一の都道府県です。他の市町村が複数の鉄道駅を持っていることに加え、舟橋村が村唯一の越中舟橋駅を存続させたことで、この記録が成立しています。舟橋村の意外な功績と言えますね。


いつでも開店中! 「お※食堂」
さて、たい焼きを食べてからけっこう時間が経ったので、おなかも空いてきました。このあたりで食事がしたいところですが……

こちらのスペース、無人ですが明かりがついています。

「お

無人の店内に自販機が並んでいます。お弁当とお菓子がメインのようですが、材料に使われる米糀、米粉、生クリーム、塩はすべて富山県産で、特にお米は舟橋村産だそう。村で食べるごはんとして完璧すぎるチョイスではないでしょうか……!

少し考えて、トンテキ弁当をチョイス。備え付けのレンジで温めます。
ちなみに、画像に写っているイートインのテーブルも、富山県産のスギを村の会社で加工してもらったものとのこと。こだわりがすごいです。

お弁当が温まりました! これはおいしそう。イートインスペースで早速いただきます!
豚肉は塩糀で漬け込んだものとのことですが、歯ごたえはあるけれど筋っぽくなく、味付けが絶妙です。一緒になっている紫色のお漬物も甘めの味付けで、どちらも下に敷かれているご飯によく合っていました。
お※食堂は無人販売で24時間営業中とのこと。夜中にふらっと立ち寄れる村の皆さんがうらやましい……!