こんにちは、奈子です!
皆さん、日ごろ消火器に目を向けていますか?
消火器といえば、火事が起きたときに使うものですよね。赤い容器のアレです。一見、すべて同じに見えますが、そこには「能力」や「ビジュアル」など、それぞれに個性や魅力が詰まっているのです!
そこで今回は、消火器の魅力に取りつかれた筆者が、奥深い「消火器の世界」をご紹介します。
目次
消火器に興味を持ったきっかけ
なぜ私が消火器に興味を持ったのか。そのきっかけは、3年前にさかのぼります。
当時、私は防災関係の会社の事務として働いていたのですが、その仕事の過程で、水消火器や二酸化炭素消火器など、様々な種類の消火器があることを知りました。
「同じように見えて役割が違うんだ!」と私はある種の感動を覚えました。そこから、暇さえあれば消火器についてインターネットで調べるようになりました。
退職後も消火器のことが忘れられず、消火器にはどんな種類があるのか、それらの機能に違いがあるのかが気になって、もっと深く勉強することを決意しました。現在では、趣味が高じて「消防設備士」という資格を取るに至っています。
ここからは、消火器オタクの筆者が、消火器の魅力を徹底解説していきます!
魅力① 魅力的なビジュアル
私が消火器にドハマリした理由、それは消火器のビジュアルにあります。ここでは、私が特に好きな消火器を2つご紹介します。
化学泡消火器
化学泡消火器は、容器内に2種類の薬剤が入っており、それらが反応することで泡が放射される消火器です。
動画に登場する製品は大型で、普段見かける消火器にはない取っ手がついているのが特徴です。この消火器は本体を倒すことで、外筒と内筒に入った2種類の薬剤を混ぜ合わせ泡を放射できます。そのため、薬剤を放射するためには本体を倒す必要があるのです。
泡の窒息作用によって素早く炎が燃え広がることを防げるため、木材工場やガソリンスタンドに置いてあることが多いです。
二酸化炭素消火器
▲ via Wikimedia Commons Shift CC BY-SA 3.0
これを街中で見つけたら超レア!!! オタク歴3年の私も一度しか見たことがありません。見つけたら写真を撮ることをおすすめします!!!
「酸素がないと燃えない」という炎の性質を用い、二酸化炭素で酸素を遮断する窒息作用などによって消火することが特徴です。ガスによる消火なので、消火後も部屋が汚れることがありません。そのため、水濡れに弱い電子機器のあるサーバールームなどの消火に適しています。
特に見てほしいのはホース部分。放射時に手が凍傷になるおそれがあるので、断熱材でできた持ち手があるホーンがついています。
▲via Wikimedia Commons, Shift, CC BY-SA 3.0を一部加工
そして、高圧ガス保安法の規定で、ボディーの半分以上が緑色に塗られています。消火器といえば赤というイメージを思い浮かべる方も多いと思うのですが、実は業務用消火器は表面の25%が赤色であれば、ほかは何色でもいいのです。
魅力② 役割に応じて種類が豊富
消火器の魅力は、ビジュアルだけでなくその役割がそれぞれ違うところにもあります!
皆さんは、消火器がどのような作用で火を消しているのか、ご存じでしょうか?
消火には、除去、冷却、窒息、抑制の4つの要素があります。そして、消火器には、除去以外の3つの要素のうちいずれかの作用を持つ消火剤が含まれています。

たとえば、泡消火器は燃え上がる油に瞬時に覆いかぶさることができるためガソリンスタンド、水消火器は純水を主成分としており、乾燥後も薬剤成分がほとんど残らないため、空気中の微粒子が少ないクリーンルームでの使用に適しています。
消火器もそれぞれに個性があるのです。みんな違ってみんないい。
あの人気キャラも!?「住宅用消火器」も奥が深い!
ここからは、皆さんの自宅にも置きやすい住宅用消火器を見ていきたいと思います。
実は、住宅用消火器は、容器を赤くする必要がないので、デザインが凝っているものも多いのです。今回は、それらの一部をご紹介します。
皆さんも、おしゃれな消火器をお部屋に置いてみてはいかが?
マットな質感
お部屋になじむ『住宅用消火器』https://t.co/aa4NQsgpIe
— 無印良品 (@muji_net) July 10, 2024
消火薬剤に強化液を使った、住宅用の消火器です。
お部屋になじみやすい色で仕上げました。 pic.twitter.com/X59p9SAVlX
こちらは、無印良品で販売されているものです。インテリアの一つとして家になじむよう、白いマットな塗装が施されています。
中の薬剤は強化液なので、油火災にもってこいです。
あの世界的キャラが消火器に
こちらは、ハローキティのイラストが施されています。色やデザインの異なる4種類がラインナップされているので、お部屋のインテリアに合わせて選ぶことができます。ちなみに、同じ会社からキティちゃんの消火器設置台も販売されていますよ。
過去にはこんな消火器も
過去にはこんな特殊な消火器が販売されていました。
まさかの地球儀形
平成も残すところわずか…ということで、今週はモリタグループ公式サイト内おすすめコンテンツの一つ「モリタミュージアム」で平成を振り返って参ります!
— MoritaGroup(モリタグループ) (@morita119) April 22, 2019
まずは平成元年。
地球儀型の消火器「ラ・テール10型P」が発表されました。https://t.co/ux0VSRctHv#消火器 #平成 #地球儀 #平成生まれ pic.twitter.com/SQ0SZzWkZf
こちらは、1989年に発売されたものです。地球儀型なら、家の中でもなじみそうですね。
ちなみに、地球部分はちゃんと回ります。ぜひゴー☆ジャスさんに持っていただきたいものです。
高級感のある消火器
本日のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で紹介された消火器のひとつ・・・
— MoritaGroup(モリタグループ) (@morita119) April 2, 2019
こちらは、1992年(平成4年)に開発されたわらべ人形付消火器「#防災太郎」です。
(太郎さん、と社員から親しまれているとか…)https://t.co/JaFeWsJVje#消火器 #インテリア #平成生まれ pic.twitter.com/j7aNtBhfdT
まさかの日本人形が消火器を背負っています。
こちらの消火器の名前は「防災太郎」くん。見るからに高級感にあふれていますね。勇ましい見た目なので、確実に火を消し止めてくれることでしょう。
気軽にできる防災
ここまで消火器について紹介してきました。皆さんのお気に入りの消火器は見つかりましたか?
まだ自宅に消火器がない人は、これを機に購入してもいいかもしれないですね。
しかし、有事の際には慌ててしまい、消火器の使い方がわからなくなってしまうことも少なくないとか。日ごろからイメージトレーニングしておくといいかもしれないですね。
消火器って、奥が深いですよね。消火器の魅力、十分伝わったでしょうか?
これからは少しでも、日常に溶け込む消火器に目を向けてみてくださいね。
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サムネイル画像:via Wikimedia Commons Shift CC BY-SA 3.0