問題の解説
第1問
正解は「国税庁長官」でした。
森友学園への国有地売却問題から派生した財務省の決裁文書の改ざん問題をめぐって、前の国税庁長官、佐川宣寿氏の証人喚問が国会で行われました。
注目されていた、安倍総理大臣や妻の昭恵氏、麻生副総理らの指示があったかどうかについては、佐川氏は「なかった」と答えています。一方で自身の関与などについては「刑事訴追の恐れがあるので」と返答を避けています。
ちなみにこの証人喚問、呼ばれた人には日当が出ます。宿泊費や交通費も出ます。これらは法律で定められています。
日当は19000円か23200円で、陳述した時間の長さで決まります。宿泊費は、13300円か14800円。交通費は「上級の旅客運賃」で出ますので、新幹線ならグリーン車です。
国会議員やその秘書、国会職員や国家公務員などは対象外ですが、佐川氏の場合は3月9日に依願退官していますから、日給の対象となりそうですね。
なお、誤答選択肢についてですが、日本では一般的に省の長は大臣、庁の長は長官と呼ばれます。しかし検察庁の長は、検察庁長官ではなく検事総長です。
第2問
正解は「NPB初の、監督としての永久欠番」でした。
2013年に楽天イーグルス史上初のリーグ優勝・日本一を達成した偉業をたたえ、1月に死去した星野仙一さんの背番号「77」が永久欠番になると公式発表されました。
楽天イーグルスでは、ファンに与えられる背番号「10」に続き、2つめの永久欠番となります。また監督としての評価で背番号が永久欠番になったのは、NPB(日本野球機構。いわゆるセ・リーグとパ・リーグ)では初めてのことです。
永久欠番とは、背番号があるスポーツで優れた功績を残した人物の栄誉をたたえるために、その人物の背番号を同チーム内で本人以外が永久に使わなくする制度です。
日本ではプロスポーツ選手に見られる制度ですが、アメリカでは学生スポーツでも多くの永久欠番が見られます。
ちなみにNPBで永久欠番が故人に与えられたのは、今回が初めてではありません。戦死した巨人の沢村栄治選手の「14」などがあります。
第3問
正解は「ツイッターの投票で決定」でした。
イギリスで起きたロシアの元スパイ暗殺未遂事件について、欧米諸国はロシアが関与していると見ており、20ヵ国以上がロシアからの外交官を国外追放します。
追放対象者は合わせて140人を超え、史上最大規模の措置となります。なお、今のところ日本は追随していません。
またアメリカは、各国の中でも最大となる60人の追放を決定。さらにシアトルにあるロシア総領事館の閉鎖を指示するなど、特に強硬な対応を取っています。
一方、事件への関与を否定しているロシアは報復として、ロシア国内にあるアメリカ領事館の閉鎖を検討しています。
閉鎖の候補となっているのは、サンクトペテルブルク、ウラジオストク、エカテリンブルクの3か所ですが、そのどれを閉鎖するかについて、在アメリカのロシア大使館がツイッターで投票を募っています。
US administration?? ordered the closure of the Russian Consulate in Seattle @GK_Seattle??. What US Consulate General would you close in @Russia, if it was up to you to decide
— Russia in USA ?? (@RusEmbUSA) 2018年3月26日
投票結果で実際に閉鎖するかはまだ不明ですが、米ロ関係に修復のきざしが見えない現状では、実際に閉鎖が決まってもおかしくありません。
ちなみに、領事館と大使館の違い、わかりますか?
領事館は、相手国の主要都市に置かれるもので、ビザの発給など自国民に対する行政手続きを主に行います。対して大使館は、各国の首都に置かれるもので、領事館の仕事に加えて外交活動も行います。