問題の解説
第1問
【29日、世界初となる全ゲノム解読に成功したと発表された、正岡子規の俳句「〇くへば鐘が鳴るなり法隆寺」や、ことわざ「桃栗三年〇八年」に登場する、果物は何でしょう。】
正解は「柿」でした。
岡山大大学院の研究グループが、世界初となる、柿の全ゲノム解読に成功したと発表しました。
今後は解読された情報を元に、病気に強い品種やより美味しい品種の開発なども期待されるとのことです。
設問の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」は、正岡子規が詠んだ秋の句。季語は「柿」です。
「桃栗三年柿八年」は、果樹を植えてから実がなるまでおおむね何年かかるかを並べたもので、転じて、物事の成就には相応の時間がかかる、といった意味になります。
第2問
【1日に行われた東京マラソンで、自らの日本記録を更新し2時間5分29秒で4位となった、男子マラソン選手は誰でしょう。】
正解は「大迫傑」でした。
1日、東京マラソンが行われ、男子では日本記録保持者の大迫傑選手が2時間5分29秒のタイムで自らの日本記録を更新、日本人選手トップとなる4位でゴールしました。
レースは、一般ランナーの参加が中止となり、沿道での応援も自粛するよう要請された中での開催でしたが、およそ7万人を超える観客が声援を送ったことで議論を呼びました。
なお男子の優勝は、前回大会でも優勝しているエチオピアのビルハヌ・レゲセ選手で、タイムは2時間4分15秒でした。
また女子では、ロナー・チェムタイ・サルピーター選手(イスラエル)が、2時間17分45秒の大会新記録で優勝しています。
誤答選択肢の「中村匠吾」「服部勇馬」の各選手は、昨年9月のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)でそれぞれ優勝、準優勝し、東京五輪のマラソン代表に内定している選手です。
第3問
【アメリカと、反政府武装勢力のタリバンが、初めての和平合意に署名しました。さて、両者間の紛争が主に行われていた国はどこでしょう。】
正解は「アフガニスタン」でした。
2月29日、2001年以来続いていたアフガニスタン紛争について、アメリカと、反政府武装勢力のタリバンが、初めての和平合意に署名しました。
合意では、アメリカは完全撤退を含めた段階的な兵力の削減を行い、タリバンに対して、アフガニスタンをテロ組織の温床としないことや、アルカイダなど国際テロ組織との関係を断つよう求めています。
また人質の交換や、タリバンに対する制裁の解除なども合意に含まれました。
今回のアフガニスタン紛争は、2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件に端を発します。2001年にはアメリカを中心とする連合国により、大規模な空爆も実施されました。
2011年にアメリカは、同時多発テロ事件の首謀者、オサマ・ビンラディン容疑者を殺害。また2019年には、その息子であるハムザ・ビンラディン容疑者を殺害しています。