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問題の解説

第1問

正解は「13年と17年」でした。

素数とは、1よりも大きく、1かその数自身でしか割り切れない数字です。例えば「4」は、1でも2でも4でも割り切れるので素数ではありません。対して「13」なら、1か13でしか割り切れないので素数です。

さて、自然界には正確に13年周期・17年周期で大量発生するセミがいます。このタイプのセミは「周期ゼミ」と呼ばれますが、周期年が素数であることから「素数ゼミ」とも呼ばれます。

京都大学などの研究グループは遺伝子調査の結果、異なる周期の13年ゼミと17年ゼミとの間で、最小公倍数となる221年に1度のタイミングで交配していることを突き止めました。

なお、素数ゼミがどうして素数年周期で大量発生するのかについては、まだ解明されていません。一説では、長い素数年周期で大量発生することで、生き残れる可能性が高くなるからとされています。

例えば2年周期のAという捕食者と、Aとは別の3年周期のBという捕食者がいたとして、セミが2年周期だと毎回Aに食われるだけでなく、6年周期でAとBに食われることになります。

これが、セミが13年周期になると、Aに食われるのは26年周期。Bに食われるのは39年周期。AB両者から食われるのは78年周期となるため、生き残る上で有利となります。

素数年周期については他にも諸説ありますが、今回の調査結果は周期ゼミの謎解明へ、大きな手掛かりとなりそうです。

第2問

正解は『ワルキューレ』でした。

『ワルキューレ』や『タンホイザー』などの代表作があるドイツの作曲家、リヒャルト・ワーグナーが書いた手紙が、イスラエルで競売にかけられます。

これだけだと「ん?これのどこがニュースなの?」と思われる方もあるでしょうが、実はイスラエルでは、ワーグナーの作品を公の場で演奏することは事実上、禁じられているのです。

というのもワーグナーは生前、ユダヤ人への差別や中傷を含む反ユダヤ主義的な内容の論文、『音楽におけるユダヤ性』を出版しています。

また、ユダヤ人差別を推し進めたアドルフ・ヒトラーがワーグナーの愛好家だったこともあり、多くのユダヤ教徒が住むイスラエルでは、法規制こそされていませんがワーグナーへの反発が強く残っています。

そんな中での手紙の競売だけに、イスラエル国内では激しい議論も呼びそうです。

ちなみに、ワーグナーの熱狂的ファンのことを「ワグネリアン」といいます。競馬ファンの方には、なじみのある名前ですね。

第3問

正解は「エディー・ジョーンズ」でした。

エディー・ジョーンズは、2015年ラグビーW杯で世界に旋風を巻き起こした日本代表のヘッドコーチを務めていた人物です。

現在はイングランド代表HCを務めていますが、今年2月、国際試合での敗戦後に移動中の鉄道内で軽い暴行を受ける事件がありました。

しかし、このほど事件の加害者が判明し、加害者へ裁判所への出頭命令が出されています。

ちなみに、エディー・ジョーンズがイングランドHCに就任してからの戦績ですが、昨年は11月時点で23戦22勝。圧倒的な勝率で年間最優秀HCにも選ばれています。

また事件があったのは代表HC就任26戦目の試合後で、これが就任2敗目でした。

誤答選択肢の「ジェイミー・ジョセフ」は、現ラグビー日本代表HC。「ガレス・サウスゲート」は、現サッカーイングランド代表監督です。

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