問題の解説
第1問
【2020年末で国内生産が終了することになった、昭和の時代に消毒薬として広く使われていた「マーキュロクロム液」を俗に、何というでしょう。】
正解は「赤チン」でした。
昭和の時代に「赤チン」の愛称で広く使われていた消毒薬、「マーキュロクロム液」の国内生産が2020年に終了します。
マーキュロクロム液は、原料の製造過程で水銀を含む廃液が発生するため、環境汚染が深刻であった1973年に原料の国内生産が終了しています。
以降は原料を輸入して生産が続けられていましたが、2020年12月31日から「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」により国内での製造が規制される見込みであるため、メーカーが生産終了を決断しました。
ちなみに赤チンの名称ですが、「赤」は塗った部位が赤く染まることから。「チン」は、ヨードチンキの略です。
なお赤チンは、成分的にヨードチンキとは別のものです。赤チンの登場当時、同じく消毒液として使われていたヨードチンキと区別するため、「赤いヨードチンキ」と呼ばれたのが始まりです。
第2問
【16日、およそ2年半ぶりに噴火した、熊本県にある火山はどれでしょう。】
正解は「阿蘇山」でした。
16日18時32分ごろ、熊本県の阿蘇山で噴火が発生しました。気象庁は「ごく小規模な噴火で、居住地域に影響は及ばない」としています。
阿蘇山の噴火は、爆発的噴火となった2016年10月8日以来、およそ2年半ぶりとなります。
噴火の兆候は事前に把握されており、気象庁は今月14日に阿蘇山の噴火警戒レベルを1から2に引き上げていました。なお、噴火後も噴火警戒レベルは2が維持されています。
誤答選択肢は、それぞれ有名な火山にしてみました。「有珠山」があるのは北海道南西部、「桜島」があるのは鹿児島県です。
第3問
【現地時間15日、世界遺産のノートルダム大聖堂で火災が発生し、尖塔が焼失するなど大きな被害が出ました。さて、ノートルダム大聖堂はどれでしょう。】
正解は「C」でした。
フランス・パリ中心部にあるノートルダム大聖堂で火災が発生し、大きな被害が出ました。
屋根や尖塔は焼失したものの、すでに鎮火されており、フランスの文化相は「主要部分は守られた」としています。また大聖堂内にある貴重な文化財についても、無事に回収されています。
ノートルダム大聖堂はゴシック様式を代表する建造物で、世界遺産にもなっており、フランスを代表する観光名所です。ちなみにノートルダム(Notre-Dame)とは「われらの貴婦人」という意味で、聖母マリア(イエス・キリストの母)を指します。
誤答選択肢は、それぞれ似た外観の建造物にしてみました。「A」(赤レンガ造りの建物)は、長崎県長崎市にある浦上教会(浦上天主堂)です。1945年、原子爆弾の投下により一度は全壊しています。
また「B」は、イギリスにあるウェストミンスター寺院です。こちらは世界遺産に登録されています。