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コジマです。

毎年恒例、コナン映画の季節だ。今年(2026年)公開の最新作『ハイウェイの堕天使』では、凄腕の白バイ小隊長・萩原千速はぎわらちはやの活躍が描かれている。私も鑑賞したが、ピンチに次ぐピンチを乗り越えるコナンたちが圧倒的な迫力で描かれており、文字通り手に汗握って楽しむことができた。

バイクがテーマの今作を観終えて、私はあるコナン映画のことを思い出した。乗り物を使ったアクションシーンでピンチを乗り切る、あまりにも私の記憶に刻み込まれすぎている一作を……。

2001年公開の『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』である。

ネタバレあり
この記事には
2001年公開の
『天国へのカウントダウン』の
ネタバレが多く含まれます

子どもの頃にテレビでこの作品を観たのだが、ハラハラドキドキのアクションシーンの連続で、そのどれもが一度観たら忘れないインパクトを持っていた。しかもそれだけでなく、物理をやっていないとわからないような数式を使った解説がされており、「勉強したらわかるようになるのかな」と思ったものである。

ちなみにQuizKnockメンバーのふくらPも、この動画の中で「物理に興味をもったきっかけ」として『天国へのカウントダウン』を挙げている。

ところで、読者の中でこの作品を観たことがある方は、この映画がどのようなあらすじだったか思い出してみてほしい。ちゃんと思い出せるだろうか

私はというと、確かに印象には残っているのだが、細かいところの記憶は結構怪しい。確かこんな感じだったと思うのだが……。

『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』
▼こんな感じだった気がする
灰原が難しい数式で説明していた(しかも暗算)
爆弾を車のトランクに載せて爆風で加速していた
車で隣のビルのプールに飛び込んで脱出した
歩美ちゃんの心拍数でタイミングを計測していた
※すべて筆者の記憶の中の内容!

ちょうど公開から25年とキリのいいタイミングであるし、今の私はあの頃よりは多くのことを知っている。今改めて観て、この曖昧な記憶が正しいのか確認しようと思う。

2001年(25年前)公開の

名探偵コナン
天国へのカウントダウン

を改めて見返してみよう!

映画のあらすじは以下の通り。

【あらすじ①】

●舞台は西多摩に新たに完成したツインタワービル
●コナン一行はオープン前のビルを訪れるが、
そこで出会った複数の人物が死亡
●後日開かれたオープンパーティーで
ツインタワービルのオーナーが殺害される!
●さらに爆発事件まで発生し、少年探偵団が
脱出不能に
【あらすじ②】

●パーティー会場にも爆弾が設置されており
あと4分で爆発する!
●パーティー会場にあったオープンカーに乗り、
爆風で加速して隣のビル屋上のプールに飛び込み
脱出成功
▲イラスト:加納

改めて映画を観て、最初の気づきがある。爆弾は車のトランクに載せたのではなく、あくまでビルに仕掛けられていた時限爆弾の爆風を受けただけだった!

【気づき①】
爆弾はトランクに載せていない
ガソリンに引火したら火の車(物理)だからね

よく考えたら当たり前である。トランクの中で爆発が起こり、うっかりガソリンに引火でもしたら、向かいのプールに飛び込む前に空中で車ごと燃え盛ることになるだろう。

冒頭で紹介した、理系心をくすぐる解説シーンは、少年探偵団がパーティー会場で時限爆弾を見つけ、脱出方法を探る場面で登場する。

このシーンを書き起こしてみた。

(灰原)
ビルの間は50m、飛び移るということになれば60mってところね。隣のビルとの高低差は20m。

地球上の物体は、
空間では水平方向に同じ速度で進むけど、
下向きには重力によって決まった割合で
速度を上げながら落下していくの。

20m落下する時間を求める式は、

t=√(2s/g)。

tは求める時間(秒)。
gは重力加速度、9.80665m/s2。
sは落下距離20m。

この数字を式に当てはめると、2.02秒。
つまり20m落下するのに約2秒。
2秒で60m進まなくてはいけない、ってことは……。

(コナン)
1秒で30m。時速に置き換えると108km/hだ。
この会場の広さだと、出せるスピードはせいぜい
5~60km/h。
このままだと向こうのビルに届く前に落ちちまうが……これならどうだ?(車のトランクを開ける)

高校物理を履修したあとに観ると……結構普通のことを言っている

灰原がビルの設計仕様重力加速度の小数点以下5桁を覚えているのは気になるけど……。ちゃっかり√4.08をちゃんと暗算しているのも気になるけど……。

「水平方向には同じ速度で、下向きには決まった割合で速度を上げながら」の部分は、物体の運動は方向ごとに分解して考える、という力学における基本中の基本の説明をしている。空中に放り出された物体にかかる力は重力だけなので、鉛直方向には下向きに加速していくが、水平方向には全く加速せず、同じ速度で移動する。

数分後にはフロアが爆発するという絶体絶命の状況の中、小学1年生たちに向けて冷静にわかりやすく力学を説く灰原の姿勢を見習わなければならないかもしれない。


久しぶりの『天国へのカウントダウン』を一通り味わったところで、いくつかツッコんでおきたい箇所がある。

【ここが気になる!】
1.「これならどうだ?」じゃないよ
2.衝撃防止姿勢をとれ!
3.歩美ちゃんの度胸どうなってんの?

▶ここが気になる! 『天国へのカウントダウン』

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この記事を書いた人

コジマ

京都大学大学院(~2020年3月)→サラリーマン(~2025年3月)→フリーランス / 情報処理安全確保支援士・データベーススペシャリスト / Twitter→@KojimaQK

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