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こんにちは。豊岡です。

先日、日本一のバンジージャンプとして名高い「竜神バンジー」に、友人達と挑戦してきました。そこで今回は、その体験を詳しく書いていこうと思います。

2ページ目からはバンジージャンプから飛びながら言いたくなるようなバンジー豆知識クイズ、3ページ目がクイズの解説になっています。


今回参加するのは、私(豊岡・QuizKnockライター)、柳野とうふさん(QuizKnockライター)、他3人の友人たちです。

私は、絶叫マシンが怖い人間です。以前ディズニーランドにいった際には、ビッグサンダーマウンテンで音を上げてしまい、穏健なアトラクションばかり案内してもらった思い出があります。

一方で、私は決して高所恐怖症ではなく、むしろ高さに対してはかなり耐性があります。以前から、テレビでスキージャンプを観戦し「やってみたい」と思ったり、ガケから落ちる夢を見るクセがあったり、空を飛ぶ夢を頻繁に見ていたりと、高い場所からの落下をイメージする経験も多くありました。

今回のバンジージャンプは、高さもスピードも極限のチャレンジとなります。意外とすんなり飛べてしまうのか、それともビビってしまい飛べないのか。どちらの自分が出現するのか、非常に興味がありました。


さて、前置きはこれくらいにしておきましょう。今回は、JR水戸駅から、レンタカーを借り、竜神大吊橋へ向かいました。

今回、車中では眠気覚ましのため、ひたすらしりとりを行いました。クイズ研究会のメンバーだけあって、案の定クイズオタクっぽい言葉が頻発しました。こちらの記事で取り上げられた「限界しりとり」を試してみたのですが、字数縛りがあるのは非常に難しかったですね……。

山道を登り、やっとの思いで竜神大吊橋に到着します。着くや否や、竜神大吊橋の巨大さ、渓谷のスケールの大きさに圧倒されます。一行からは「うわあ」「やばいな」とのうめき声が漏れます。

事務所で受付を済ませると、いよいよ準備です。まず、体重を量ります。次に、バンジージャンプ後に体をつり下げるためのハーネスを履きます。

「ハーネスのベルトが緩いと落下の危険性もある」と聞き、とにかくきっちり締めようと、スタッフさんにチェックを懇願し躍起になる我々。するとスタッフさんから、「100%落ちないように装着するのは無理ですね〜」「まだ途中だけどそのまま飛んでみますか?」などの声が……。しかし、この怖がらせるようなジョークも、絶妙な緊張緩和の一環なのであります。

ハーネスの画像

写真はハーネスを履き終わった我々です。服装と同化して分かりづらいですが、この段階でかなり重装備です。右の柳野さんと左の私では、ヒモの色が違います。これは、体重の違いを表しています(オレンジ色の方が重く、黄色の方が軽い)。

ちなみに竜神バンジーにおいては、飛ぶ人の体重によってゴムひもの太さを変えるため、体重は重要な要素となっています。

体重は、受付で一度、飛ぶ直前にもう一度測定されます。また測定された体重は、配られる名札に書かれるだけでなく、マジックペンで手の甲にも記入されます。こうして、本人確認・ゴムひもの太さ調節を、厳密に行っているのです。

さて、ハーネスをつけた後は、いよいよ橋へと向かいます。

すれ違う観光客の皆さんの注目を集めつつ、大吊橋の真ん中に到着。バンジージャンプは、歩行者通路の真下、橋桁の中に設けられた特設バンジー場から行います。スタッフの皆さんは、ここまで来るとさっきみたいにジョークは飛ばさず、安心させるような言葉をかけてくれるので、ひたすら頼もしく見えます

橋桁の画像

待機の画像

待機場所には、バンジージャンプの手順を説明するための人形がぶらさがっています。足にレガースみたいな道具を着用しながら、スタッフの方の説明を受けます。

人形の画像

 

ジャンプして落下し終わると、しばらくは頭が下の宙づり状態です。そのままだと頭に血が上ってしまうので、右足のところについた赤いヒモを引っ張ります。すると、頭を上にしてハーネスでぶら下がった状態になれます。正しい姿勢になると、上からウィンチにつながったワイヤーが降りてきます。それを自力でハーネスに取り付け、橋の上へと引き上げられて終了とのことでした。

意外と自分でやることが多い……。

説明板の画像

これは、飛び方を説明したボードです。なるべく勢いよく、頭から前に飛び出すことが推奨されています。怖いからと言って足から落ちてしまうと、頭に血が上ってしまったり、ゴムひもが絡まって激しく回転したりして、余計に怖い思いをするそうです。

理想の飛びかたの画像 理想のジャンプの画像。神主さん、お上手です

準備が終わり、あとは飛ぶだけ。周囲を見る余裕が出来ます。特設バンジー場では、BGMとして陽気な音楽が流れています。我々一行の前のお客さんは、スタッフの「5,4,3,2,1,バンジー!!!」の声に合わせて次々と飛んでいきます。バンジージャンプを飛ぶのが普通なことに思えてきます。

テレビで見るバンジージャンプは、緊迫した雰囲気の中、タレントがさんざんためらった末に飛ぶものでしたが、それとは雲泥の差です。後で聞いたところによると、9割方のお客さんは、ためらわずにあっという間に飛んでしまうそうです。

山と湖の眺めも非常に雄大でしたが、周りに人家や人影がなく、ダム湖と山しか見えないせいで、100メートルの高さという実感があまり湧いてきませんでした。

こうした雰囲気のせいで、緊張感と楽しみな気持ちが入り交じった、ハイテンションな状態にはなったものの、恐怖感は湧いてきませんでした。これは予想外です。


いよいよ我々一行の番です。柳野さんが最初に飛びました。

はらの画像

最後が私の番です。イスにすわり、自分の体に数々の金具と、想像よりはるかに太い丸太のようなゴムひもが結びつけられていくのを眺めます。「両足がロックされてちゃ逃げられないな」という緊張感と、「これだけ厳重にやってもらえば落ちることはない」という安心感が湧いてきます。

イスの画像

全ての準備が終わると、ついにジャンプです。立ち上がって、橋のギリギリのところに立つように誘導されます。

ピースの画像

もう十分に前に出た・・・と思っていたら、「もうちょっと」の声が。なんと、つま先の部分は空中に出さなければいけないらしいのです。橋の上に残っているのはかかとの部分だけで、体感としては今にも下に落ちそうです。ここに来て、忘れていた恐怖が一気によみがえってきました。

周囲の景色が目に入り、初めて自分が100メートルの高さにいるという実感が持てました。

つかんでいる画像 恐がって鉄骨を握っているのが分かる

しかし、その直後にカウントダウンが始まりました。もう飛ぶしかありません。「5,4,3,2,1,バンジー!!!」

飛行1の画像

飛行2の画像

飛行3の画像

飛行画像の4

飛び出すと、ぐんぐん加速していきます。エレベーターが下に向かう時の、スーッと血の気が引くような独特の不快感を、10倍くらいに煮詰めたような変な感覚に襲われます。これはやばい!という圧倒的な恐さ、危機感です。

しかし、加速しきった落下の後半、その恐怖感・不快感が、突然一気に消滅しました。同時に、周りの景色も目に入り、「空飛んでるじゃん、手を広げて風を受けなければ!」という自覚が芽生えます。今度は圧倒的な爽快感です。スカイダイビングにはまる人たちの気持ちが分かる気がしました。

風を切って空を飛ぶ感覚を味わっていると、すぐに落下は終わり、逆さまになったまま、反動で自分が何回かバウンドしているのを感じました。橋の上からの声が聞こえたので、急いで足のヒモを引っ張り、体の向きを元に戻します。

宙づり画像

体の向きが元に戻っても、落ちた反動でゆっくりと上下にスイングし、本当に空を飛んでいるようです。周りには、竜神峡の素晴らしい景色が広がっています。バンジーが終わって宙づりになっている最中は、まるでパラグライダーに乗っているような浮遊感で、ただただ快適でした。

進撃の巨人といわれた画像 あとで友人から「『進撃の巨人』の調査兵団みたい」と言われた画像

少しの名残惜しさすら感じながら、景色を眺めてボーッとしていると、橋の上に引き上げられてバンジージャンプは終了しました。落下している時間は4秒あまり、飛び降りてから戻ってくるまでの時間は5分強だったはずなのですが、そんなに短時間だったとは思えないほどの鮮烈な体験でした。一瞬一瞬が濃すぎました。

終了後には、バンジー完了の証明書がもらえます。

証明書の画像


バンジーの全行程が終了後、私が「予想以上に良かった、もう1回飛びたい気持ちになるほどだった」と言うと、1人からは同意を得られたものの、2人は「良い経験だったけど、さすがに怖かったので一回きりで十分かな」という反応でした。

その後、各々の感想を話し合っているうちに、各人のバンジージャンプ中の感想は、誰一人として一致していないことが分かりました。

皆同じ条件下で飛んだはずなのに、これだけ心象風景が違うというのは実に面白いことです。実際、バンジーが終わった後に体験者の感想をネットで調べてみたところ、怖がるポイントやジャンプ後の気持ちが本当にバラバラでした。これは是非、多くの人に体験してもらって、感想を比べ合いたいという気持ちになりました。

ということで、皆さんも是非竜神バンジーにチャレンジしてみてください。私の体験は、あくまで個人の感想に過ぎません。それぞれに個性的で貴重な経験が出来ること請け合いです。

次のページからは、竜神大吊橋から視野を広げて、バンジージャンプについてのクイズを出題します。

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この記事を書いた人

豊岡

東大クイズ研究会OBのライターです。日本なら福岡ソフトバンクホークス、アメリカならオークランド・アスレティックスのファンです。日常生活では誰にしゃべっていいのか分からずお蔵入りになるタイプの感動を、少しでも記事に落とし込んでいけたらと思います。よろしくお願いします。

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