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日本甜菜製糖株式会社

マテバシイを食べてみる

食べるためにはまず採集から。近所の公園にマテバシイがよく落ちているので、さっそく拾いに行ってきます。

採集

木の多い場所に行くときは長袖・長ズボンで肌の露出を最小限にし、虫などから身を守ることが大切です。

▲こんな感じ

どんぐりを拾う際は、できるだけツヤがよくずっしりしたものを選びましょう。殻にひびが入っていたり、土に埋まって腐りかけていたりするものは選ばないのが無難です。

▲ひたすら拾っていく
▲黙々と拾う
▲たくさん拾えた

拾い終わったら、持ち帰ってしっかり洗浄しましょう。

洗浄

よく水洗いし、水に浮かんだどんぐりは取り除きます。水に浮かんだどんぐりは腐っていたり、乾燥しすぎていたりして、食べるには向かないことが多いです。

水を替えて2~3回繰り返します。

殻を割る

洗浄が終わったら、プライヤー(ペンチに似た工具)で殻に割れ目を入れます。殻が割れれば、どんな道具でもいいですが、中身が崩れないよう慎重に。このとき、殻斗がついていた頭のほうを割るとうまくいきます。

▲割るとこんな感じ。指を挟まないように注意

これを行わないと電子レンジの中で爆発して、悲惨なことになるので(なったので……)、この工程を忘れないようにしてください。

加熱

空いた牛乳パック(封筒でも可)にまとめて入れて電子レンジでチンします。目安は600Wで1分~1分20秒です。乾燥していたら加熱時間は少し短めに。

▲加熱すると殻がテカテカになる。左が加熱前、右が加熱後

加熱したてのどんぐりはかなり熱くなるので、やけどに注意してください。

殻をむく

指で触れる温度になったら殻をむき、薄皮をとります。殻が割りにくければ、適宜工具を使うとむきやすいです。

▲むいた後のどんぐり。むくのにはある程度根気が必要

指や爪を傷めやすいので、十分に注意して行ってください。バターナイフなどを用いてむくのもおすすめです。

追加熱

どんぐりが冷めてしまったら、適宜追加で600W20秒弱加熱するとおいしくなります。この際、焦げやすいので注意しましょう。

2つのどんぐりが角どうしで接するとプラズマが発生しかなり危険なため、チンする間は絶対に目を離さないようにしてください。

いただきます!

むいたどんぐりを見ると、パッと見はナッツみたいですね。

いざ実食!

▲お味のほどは……?

\ グニッ /
(モニモニモニ……)
……おいしい。

干し芋をさらに硬くしたような、グミグミしたハードな歯ごたえがあります。噛むたびにクリのような素朴な甘みがしみ出てきて、ずっと噛んでいたくなる。このグミグミ食感はきっとマテバシイにしか出せない……たぶん!

これはなかなか美味です。

▲気づけば殻の山が

しみじみ味わっているといつの間にか、採ってきた分を全部食べきってしまいました。もっと採ってくればよかった!

どんぐりは冷蔵/冷凍で保存することもできますが、時間が経つと味が悪くなってしまうため、食べる分だけ採集して都度食べきってしまうのがおすすめです。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました! どんぐりに興味をもってくれるとうれしいです。

注意

ナッツアレルギーを持つ方がどんぐりを食べるとアナフィラキシーを起こすことがあるそうです。食用としての情報があまりない野生のものですから、食べる際は少量から、自己責任でお願いします。

最後に、どんぐりに関する雑学を2択クイズにしてみました! どんぐりを味わいながら、チャレンジしてみてくださいね。

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この記事を書いた人

熊倉悠弥

東京大学前期教養学部1年の熊倉です。生物学に広く興味をもって学んでいます。散歩をしながら身近な植物を観察することと、クイズの問題をつくることが好きです。

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