国民的アニメとして、長きにわたって愛されている『ドラえもん』。
その魅力のひとつといえば、ドラえもんの四次元ポケットから出てくるひみつ道具の数々です。自分ならどのひみつ道具が欲しいか、誰もが一度は考えたことがあるでしょう。
その中でも、学生に人気のひみつ道具といえば『アンキパン』ではないでしょうか。
アンキパンは、暗記したいものを写して食べると覚えることができるという、テスト対策にぴったりのひみつ道具。実際にのび太くんがこれを使って、テスト範囲の内容を覚えようとするお話もあります。
しかし、このお話のラストでは、テスト範囲のノートを写した大量のアンキパンを無理やり詰め込んだのび太くんがお腹を壊してしまい、覚えた内容を全てトイレに流してしまいます。
わたしは、そんなのび太くんを見てこう思いました……
縮小コピーを駆使してアンキパンに写すノートの量を増やせば、はるかに多くの内容を覚えることができたはずです。小学校のテスト程度であれば、お腹いっぱいになることなく、全て覚えることができたかもしれません。
では、アンキパンと縮小コピーを活用すれば、どれほどの量を暗記することができるのでしょうか。アンキパンの有用性が気になった小南、計算してみることにしました。
1枚のアンキパンを食べたときに覚えられる文字数は?
アンキパンと縮小コピーを使うことで覚えられる文字数は、
「1枚のアンキパンに写し取れる文字数」×「アンキパンの効果が持続する間に食べることができるアンキパンの枚数」
で求められます。
まず、1枚のアンキパンに写し取れる文字数の限界を求めていきましょう。
現代の印刷技術では、文字が潰れることなく読むことができるギリギリのフォントサイズ(文字の大きさ)は6ptとされています。また行間は、フォントサイズの1.5倍が適切とされています。
したがって今回は縮小コピーの限界を、フォントサイズ6pt・行間9ptとしました。
▲文字がギッチギチ
これに、アンキパンを想定した食パンを重ねてみると……
▲人生で初めて食パンをかたどりました
片面に、約2400文字が収まりました。これが、1枚のアンキパンに写し取れる文字数の限界になります。これは、かなりの暗記量が期待できそうですね……
次に、効果が持続する間に食べることができるアンキパンの枚数についてです。ここでは原作に則り、アンキパンが体内にある間は効果が持続し、覚えていられると仮定します。
一般に、食べたものが体内にとどまる時間は約24~72時間とされています。なので今回の計算では間をとり、アンキパンの効果が持続する期間を48時間(2日間)とします。
以上より、「効果が持続する間に食べることができるアンキパンの枚数」=「2日間で食べることができるアンキパンの枚数」となりました。
実際に食べてもらって検証した
食べることができるアンキパンの枚数を求めるには、実際に食べてみるのが一番です。
私が食べて検証してもいいのですが、「知識のことが食べてしまいたいぐらい大・大・大好き!」だというメンバーを見つけたので、その人に挑戦してもらうことにしました。
▲こんにちは〜
ルール
それでは、こうちゃんに挑戦していただく「アンキパン大食いチャレンジ」のルールです。
使用する食パン
今回のチャレンジで使用する食パンは、原作のアンキパンの形に近く、手頃な価格で手に入る「超熟 山型6枚スライス」とします。
食べ方について
食パンを食べるにあたり、以下の2つの行為はOKとします。
- 飲み物で流し込む(原作で、ドラえもんがのび太くんの口の中のアンキパンを水で流し込む描写があるため)
- ジャムなどで味を付ける(原作でもバターやジャムなどが用意されていたため)
▲アンキパンのお供ラインナップはこちら
制限時間
1食あたりにかける時間は、15〜20分が理想とされています。したがって今回のチャレンジの制限時間は、パンにジャムを塗ったりする時間などを考慮して30分に設定しました。
2日間で食べられるアンキパンの枚数
今回のチャレンジを1食分とすると、毎日朝・昼・晩しっかり3食とれば、2日間で計6食食べることになります。
したがって、今回のチャレンジで食べた枚数の6倍を、2日間で食べることができるアンキパンの合計枚数とします。
チャレンジスタート! の前に……
2500枚食べれば、なんと『六法全書(平成24年版)』を全て暗記することができちゃいますよ!
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