「この世で1番すげぇのはクイズなんだって思う」
山上さんはWebの記事を書いている以外に、動画にも出ていますよね。「クイズに答えるのは楽しいだろう」というのは動画を観ていて伝わってくるんですが、それだけで十分楽しいんじゃないかなと思って。クイズを作るのはどこが楽しいですか?
事前にこの質問をもらったとき、めっちゃびっくりした。全然考えたことがなくて。よく考えてみると、クイズに答えることと作ることってかなり別の営みですよね。なんで気づかなかったんだろう。でも僕の中では不思議と、言われるまで分ける意識がなかった。僕にとってクイズはコミュニケーションだから。1番好きなコミュニケーションの形態がクイズだから。
1番好きなコミュニケーションがクイズ! 相当なクイズ好きじゃないと出てこない言葉ですね。
コミュニケーションって基本的に双方向性があるじゃないですか。作るのも答えるのも、「クイズをしている」という感覚で。作って楽しい日と答えて楽しい日とある。だから答えるだけで楽しいけど、作ったらもっと楽しいから作ってる。僕にとっては、クイズを作ることと答えることは切っても切り離せない関係ですね。
「クイズを作る」という固有の楽しさを考えると……何が楽しいんでしょうね(笑)。知識を共有したいならツイートとか会話でいいし、本を書くでもいいもんな。
表現手法なんですかね。何かを発信するとき、話したり絵を描いたり音楽にしたりするように、クイズがあるという感じでしょうか。
それはある。クイズが好きだからクイズを作る作業も好き。
「こういうことがあったから話をしたい」という時に、ただ話すよりクイズにしたら面白そうっていう発想が手段のひとつとしてあるんですかね。
そうですね。僕は、この世で1番すげぇのはクイズなんだって思うくらいクイズを礼賛してるところがあって(笑)。楽しい遊びを作るかってなった時に僕の中ではクイズが1番だからそうなるのかな。
あとは解答者がいるのも大きいと思うな。正解があるっていうのがすごく大事なことだと思っていて。
正解があるのが大事。
クイズは他人が決めた答えが明確にある。僕らはそれに間違ったり正解したりする。こんな良い遊びないでしょ。
テストと違って、クイズは「どうかな?遊ぼう」という感じがある。それが好きなんです。正解があって、楽しむために正解で遊んでるのが僕にとって性に合っているんですよね。
幼い頃からクイズが大好きで、「1番好きなコミュニケーションの形」とも表現した山上さん。
次回は、クイズを作ることを仕事にしたいと考える山上さんが「クイズを作るうえで心がけていること」を伺います。山上さんにとって「いいクイズ」とは? たくさんのクイズを作ってきた山上さんが選ぶ自信作とは? よりアツく語る山上さんに、乞うご期待です!