こんにちは、2歳から音楽教室に通っていたはぶきです。
中学生や高校生のとき、クラスに1人はピアノが得意な生徒がいませんでしたか? 私のクラスでは常に私がそのポジションだったわけですが、他のクラスにもほぼ必ずピアノが弾ける生徒がいました。
ということは、少なくとも私の周囲では30〜40人に1人はピアノを弾ける人がいたということになります。一体なぜこんなにピアノを弾ける人が多いのでしょうか?
今回は、どうしてピアノを習う子どもが多いのか、人気の理由やメリットについて簡単に調査してみました。
習い事ランキングでは長年上位の常連!
小学生白書Web版の2023年10月の調査によると、「音楽教室」は小学生の習い事ランキングで4位(16.5%)でした。30〜40人のクラスなら、1クラスあたり4〜6人ほどが音楽教室に通っている計算になります。
それ以前の調査でも、音楽関係の習い事は常にランキングで5位以内に入っており、長年人気の習い事であることがわかります。
そして、音楽教室では様々な楽器を習うことができますが、やはり一番人気はピアノのようです。ではなぜ、他の楽器ではなくピアノを選ぶ人が多いのでしょう?
ピアノを習う子どもが多い理由
①教室が多い
第一に、教室の多さが挙げられます。フルートやギターなど他の楽器と比べて、ピアノ教室は個人で開業しているところが多く、東京などでは駅名とピアノ教室で検索すれば何種類もの教室を見つけることができます。
▲「渋谷駅 ピアノ教室」で検索すると10件以上ヒットする
大手音楽教室では、幼少期に通い始めて5歳ごろからピアノを弾き始めるコースが設定されていることもあります。私もそのような経緯で音楽を始めたひとりです。
②手に入りやすい
鍵盤楽器の手に入りやすさも、ピアノを習う人の多さを後押ししていると言えるでしょう。具体的には、キーボードや電子ピアノのことです。
かつては本物のピアノとは程遠かった電子ピアノですが、技術発展や企業努力によって、よりグランドピアノの音やタッチに近く、そしてグランドピアノにはできない音色の変更などもできるようになりました。2024年現在では、必要最低限の機能が揃った電子ピアノを、比較的安い値段で手に入れることができます。
▲これだけセットになって3万円ぐらい
どの程度続くかわからない習い事に対して、大金は出しにくいものです。20万円のサキソフォンを買うか、3万円のキーボードを買うかなら、後者の方が始めるハードルは低くなりますよね。
③身近な人が習っていた
また、保護者が子どものころにピアノを習っていたので始める、というケースもあります。
音楽教室が有名な「ヤマハ株式会社」は、19世紀に楽器制作会社として設立され、1950年代に音楽教室事業を始めました。親世代やその上の世代も気軽にピアノを習いやすい環境にあったと言えるでしょう。
親が子どもに楽器を見せたり弾いたりすることで、音楽に興味が湧くこともあるかもしれません。私の家にも物心ついた時からキーボードがあり、父に弾いて見せてもらった記憶があります。
ピアノを習うメリットは?
情操教育のため
ピアノを含めた音楽を習う理由によく使われるのが、「情操教育に良い」という言葉です。では、「情操教育」とは何なのでしょう?
「情操」とは、美しいものや優れたものなどと接した際に感動したりする、情感が豊かな心のことです。教育基本法第2条1項で定められる教育の目標の中には、「豊かな情操を培う」という言葉があります。これを達成する手段のひとつとして、ピアノが選ばれているのです。
この他にも、何度も同じ曲を練習することで集中力や忍耐力を養ったり、1つの物事に対して考え抜く力を身につけられるとも言われています。
ピアノを弾くと脳によい影響が……?
ハーバード大学のある研究グループが行った調査によると「ピアノを習うと脳細胞が増える」ことが示されたそうです。またトロント大学のシュレンバーグ教授は「音楽がIQを高める」という研究結果を発表しています。
ということは、音楽漬けの毎日を送っている私のIQは信じられないくらい高いのかも……?(調べたことがないのでわかりませんが、たぶんそんなことはない)
習いやすくてメリットもある
調べた結果、音楽は「情操」という人間の教育に不可欠な部分を補強するものであり、中でもピアノは手軽で習いやすいということがわかりました。
私自身、音楽を習って得したことはあっても、損をした経験はなかったように思います。大人になってからでも遅くはありませんので、これを機に趣味として楽器を始めてみるのはいかがでしょう?
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