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こんにちは。縄手です。

夏が来て暑くなってくると、コンビニや自販機でコーラやソーダのような炭酸飲料を買って飲むことが増えませんか。

間違えて振って、あるいは振られていると気づかなくて、開けたら大惨事! なんてこと、誰もが一度は経験しますよね。

ではなぜ、「炭酸飲料は、振るとあふれる」のでしょうか?

二酸化炭素が多く溶けている

シュワシュワ感は二酸化炭素

炭酸飲料を飲むと感じる「シュワシュワ感」の元は、炭酸飲料の中に含まれている二酸化炭素です。気体の二酸化炭素は炭酸ガスとも呼ばれ、炭酸飲料の中に高い圧力をかけて溶かしこまれています。

※炭酸という物質もあるが、これは炭酸ガスとは異なり水に溶けた二酸化炭素の一部が水と結合することで生まれる弱酸のこと。

「ヘンリーの法則」

水に溶ける二酸化炭素の量については「一定温度で液体に溶ける気体の量は圧力に比例する」というヘンリーの法則が成り立ちます。すなわち、高い圧力をかけるほど、二酸化炭素は水によく溶けるのです。

また気体は低温であるほどよく水に溶けるため、炭酸飲料の製造過程には、高圧・低温の環境で二酸化炭素を水に溶かす工程が含まれます。この工程をカーボネーションといいます。

このようにして炭酸飲料の中には、通常では溶けない量の二酸化炭素が含まれているのです。

炭酸飲料を振ると、その衝撃で中に溶けている二酸化炭素分子が気体の状態に戻ってしまいます。そうしてできた気泡がふたを開けた際に中の液体と一緒にとびだすことで、結果的に吹きこぼれてしまうのです!

おわりに

もし誤って炭酸飲料に気泡ができてしまった場合は、横にして転がす、トントンたたく、冷蔵庫などの冷たい場所で保管するなどして、気泡になった二酸化炭素をもう一度溶かして大惨事を免れましょう。

参考文献

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この記事を書いた人

縄手 佑平

千葉大学医学部医学科6年の縄手です。普段は塾講師や家庭教師、説明会に登壇し、大学受験(特に医学部受験)に携わっております。日常にある素朴なギモンへの答えをお届けできればと思います。

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