こんにちは、高松です。
「高松Dの『収録までになんとかします!』」は、QuizKnockの動画収録の裏話や、僕の裏方としての仕事について楽しく紹介していく連載です。
【前回はこちら】
大きめのロケ企画の撮影が終わり、最近は次の案件に向けた予習をしています。
「1案件につき本1冊は読んで勉強するぞ!」という意気込みで取り組んでいるんですが、いかんせん読むのが遅いタイプなので時間がかかって大変です。読書術の本とか読んでみようかな。
今回は「収録までになんとかします!」というより、「収録中になんとかします!」な展開になった動画を紹介します。
雑学大好きQuizKnockの「即興雑学バトル」
城南信用金庫さんとのコラボ動画では、商店街にある4つのお店を舞台に、メンバーが互いの雑学を「阻止し合う」バトルを企画しました。
訪れたお店の中にあるものから雑学を披露していきますが、その雑学を知っているメンバーは早押しボタンを押して阻止することができます。誰にも阻止されずに披露できたら1ポイント、各店舗で勝者を決め、より多くの店舗で勝者となった人が優勝です。
▲どんな雑学を出してもらうかは出演者にお任せです
雑学に詳しいQuizKnockメンバーの活躍を見せられる一方、大変なのはそう、「裏取り」です。
この動画では、メンバーが即興で雑学を出し合っているなか、スタッフがその雑学が正しいどうかの裏取り(校閲)をその場でおこなっています 。
なぜこの「リアルタイム裏取り」が必要なのかというと、大きく2つの理由があります。1つ目は、基本的なところですが、QuizKnockとして、正しくない情報は発信しないということ。そしてもう1つは、撮影後に雑学の誤りがわかったら、メンバーが獲得した得点が変わってバトルが成り立たなくなってしまうからです。
▲その場で雑学の正誤判定をしなくてはいけません
オフィスを飛び出した商店街ロケでの「リアルタイム裏取り」。大変そうだなと予想はしていたのですが、当初の僕はそこまで不安に感じていませんでした。というのも、過去にある程度の実績はあったためです。
「リアルタイム裏取り」のスキルが蓄積されたQKスタッフ
今まで、「【ゲーム実況】豆知識だらけの東大桃鉄!」や「登録者200万人&雑学200個達成するまで終われませんライブ」で、メンバーが出した雑学が正しいかどうかをリアルタイムで校閲をしたことがありました。
そのときの校閲メンバーの協力とノウハウで、今回もなんとかなるのではないかと考えていました。
▲「登録者200万人&雑学200個達成するまで終われませんライブ」でもリアルタイム裏取り
しかし、1つの雑学を裏取りするのにかかる時間は10分ほど。これまでのように、ある程度時間に余裕がある撮影とは異なり、今回のロケでは撮影時間に制限がありました。そのため、できる限り作業を効率化する必要があります。
そこで思いついたのが、「事前にメンバーが言いそうな雑学を考えて裏を取っておくこと」でした。
メンバーが「言いそうな雑学」ってどんなの?
「クイズプレーヤーが言いそうなこと」は、クイズプレーヤーに聞くしかありません。
幸いにもうちの社内には僕を含めクイズプレーヤーがたくさんいます。クイズ制作チームなどのメンバーを集めて、ロケハン(撮影の下見)の際に撮ってきた店内の写真を見てもらいながら、思いつく限りの雑学を出してもらいました。
▲動画の撮影前に各店舗内をくまなく写真撮影しました
その数は実に231個。「そば」の雑学は8個、「バナナ」の雑学だけでも10個ありました。QuizKnockのクイズプレーヤーの力を合わせると、商店街しばりでも雑学200個達成できてしまうんですね。
そのテストプレイ後、出てきた231個の雑学全ての裏取りを行いました。これまでの動画で裏取りしたことのある雑学もありましたので、校閲も難なく進みました。
これで準備は万端。当日は岸本(悠吾)と川上(諒人)の2人体制でチェックすることになり、撮影もスムーズに進められる、と考えていました。…………しかし。